日本の人口は減少していっています。
生涯独身という選択肢を持つ若者も増えましたし、子どもを作らないという夫婦も今時のスタイルかもしれません。
結婚の平均年齢の推移が以下の通りです。
昭和45年と比べるのもどうかとは思いますが、その当時と比べると男性、女性ともに5歳ほど平均婚礼年齢が上がっています。
初婚の平均年齢も約4歳ほど上がっています。
平均寿命ももちろん伸びていますから。人生のグラフで言うと位置的にはそんなに変わらないのかもしれないですがね。
次に夫婦に対しての子どもの出生数です。
こちらも1940年と比べるのもおかしい話ですが、半数に減少しています。
先日茨木市の校長先生が女性は子どもを2人以上産むのが何よりの使命ですという話をワイドショーが取り上げていましたが、その話も分からないではない話ですよね。
だって夫婦2人で2人以上の子どもを産まないと人口は当然減少していくわけです。
将来の日本のことを考えるともっと子どもを産んでほしいという気持ちは分かります。
でも仕事を後回しにして、子どもを産まなきゃダメというのは暴論ですよね・・
この二つの事例から日本の人口が減少していくということは明らかな話になります。
この人口のグラフでいっても段々と右肩下がりになっているのが伺えます。
平均寿命が伸び、高齢者が長生きしていくにもかかわらずのこのグラフです。
いったい日本はどうなっていくのでしょう?
中国でも高齢化社会の問題が話題になっています。
一人っ子政策の影響で若年層が減ってしまっているのです。
中国は日本の約11倍の人口がいますから、老人の数も大変なことになります。
高齢者の数が2億人を超えたというニュースもあったぐらいですからね。
日本が少子高齢化に向かって突き進んでおり、人口減少にも歯止めをかからない今、日本で商売するには世界に目を向けないと生き残っていけません。
日本人をターゲットにしていると、最大でも人口の1億2000万人になりますが、世界に目を向けると70億人の市場になります。
さらに観光立国を位置付け、観光客誘致に積極的な今、ワールドワイドな視点で物事を考えないともったいない話になります。
というよりも、世界に目を向けないと市場はどんどん減少していくことになりますから。
先日もブログで書いたように今の日本にはモノが溢れ、モノが売れない時代です。
でも諸外国ではmade in japanの商品がとても人気があります。
最近ではfrom japanの商品も人気があるらしいです。
日本から来たものはいいものだという認識が世界中に広がりつつあります。
車にしても建築技術にしても日本製というか、日本クオリティは認められていますよね。
輸出業だけでなく、おもてなしの文化を世界に向けて発信していければ、まだまだ日本の未来は安泰なのではと思っています。
安全で治安のいい国ですし、食べ物も美味しいし、買い物をするにもとても魅力のある国だと思っています。
ただ日本には高級ホテルってないのですよね。
一泊100万円、200万円するホテルが世界各地にはあるのに、日本のホテルは高級ホテルのスゥィートでも一泊十数万円。
世界中の富裕層がゆったりと過ごすには少し物足りないのかもしれません。
バリ島に二回旅行に行ったのですが、その時に宿泊したホテルは100平米ほどのリゾートホテルでした。
プライベートプールもあり、ビーチにも直結でしたし、何より特別感を演出してくれていました。
滞在している間はそれこそVIPになったような特別感を味わうことができました。
旅行の醍醐味ってこういう楽しみ方もありますよね。
非日常の演出です。
そういった意味では海外の、特にリゾート系の都市にはこういった非日常の空間が存在します。
日本で言うとお屋敷とか、お城とかに泊まれるツアーとかあったら人気を博しそうですが。
そう考えると地方の旧家とか、民宿体験とかも人気が出そうですよね。
昔雪で作ったカマクラに泊まれるという企画がありましたが、あれも結構人気がありましたよね。
そういった日本ならではの文化にちなんだ宿泊施設とかも最近では次々にオープンしています。
分譲マンションなどでもタワーマンションなどは、エントランスが豪華だったりとか、最近ではラウンジやプール、ジムなども併設されたマンションなども増えています。
これも非日常的な売り物ですよね。
こういうところに住みたいという演出が所々に施されています。
これから不動産投資をされる方、すでにやられていて空室対策に頭を抱えている方、他のオーナー様との差別化を図らないとこれからは厳しい時代に突入します。
前述したように、日本の人口は減少していき、空き家の数はどんどん増加していきます。
今までと同じやり方では通用しなくなる時代に突入してきているのです。
業者に手数料をたくさん払えば満室になるよというオーナー様もいますが、大阪では家賃の2ヶ月分、3ヶ月分の手数料を業者さんに支払う物件がどんどん増えてきています。
誰もが真似を出来るやり方をしていれば通用するのは一時です。
手数料を多く支払って部屋付をしてもらっても、一年そこそこで退去されてしまえば儲かりませんよね。
業者さんも以前に比べ集客数が大きく落ち込んでいますから、手数料が多いからといって部屋付をできるほどお客様の数は多くありません。
お客様の数が少なくなると、お客様は複数の不動産屋さんに来店することになります。
数多くの選択肢があるわけですから、時間をかけて部屋探しをするようになります。
そうなるとどうなるでしょう?
他の部屋と自分の部屋を見比べられるわけです。
必然的に他の部屋との差別化というのが大事になってきます。
以前のようにクロス貼替えだけなどの原状復帰では勝負できなくなります。
案内時に一目で気に入っていただけるような部屋作りが必要になります。
キッチンやエアコンなども定期的に交換はしておいたほうがいいかもしれません。
一番目に付きやすいところなので。
後はインテリアなども少し趣向を凝らすのも一つの方法です。
デザインクロスはもはや主流になっていますし、照明器具なども少し変わったものを設置するだけで雰囲気は一変します。
そういった工夫やちょっとした手間をかけるだけで成約率は変わってきます。
インテリアに自信のある方ならご自身で頑張ってみるのが一番いいのですが、もし自信のない方ならセンスのある内装業者に依頼してみるのも一つの方法です。
やはりプロの仕事と素人の思いつきでは差が付きます。
ここで大事なことはセンスのある内装業者さんというところです。
原状回復の仕事ばかりしてきている内装業者さんは価格は安いですが、センスのない方が多いように思います。
ただただデザインクロスを貼ったというだけではお客様に受け入れられない場合もありますので、業者さん選びは慎重に。
あとは、よくこのブログでご紹介している民泊の活用というのもこれからは視野に入れておいた方がいいですね。
特に単身用の賃貸マンションを所有している方の場合は、一人暮らしを望んでいる若者も昔に比べ少なくなり、学生さんも地方から都心部に出てきて一人暮らしをするという方が減っています。
自宅から通える範囲内で大学を探したり、大学の近くの寮に住み込むというケースも増えています。
学生生協が所有している賃貸マンションも増えていますので、昔みたいに春のシーズンに部屋探しの学生が溢れかえるという現象も少なくなってきています。
生活保護世帯の引越しも厳しくなりましたし、以前このブログでご紹介したように、生活保護世帯の家賃負担も減りました。
新たに生活保護を受給する審査も以前に比べ厳しくなってきていますし、賃貸マンションに入居する人というのが明らかに減少してきています。
以前なら賃貸マンションから賃貸マンションに住み替えていた人も多くいましたが、今では住み替えの際に家を購入する人、市営住宅や府営住宅(県営住宅)に引越しする方も増えました。
これも空き部屋が増えてきたからで、市営住宅、府営住宅も人気のあるエリアを除いては入居待ちせずに入れるようになってきています。
格安で借りれるわけですから当然そういった選択肢を選ぶ方というのも増えますよね。
そういった流れの中で勝ち残るにはやはり戦略が大事になります。
時代の流れを読み取る力も必要になります。
今は海外からの旅行客、インバウンド需要というのが不動産にとって救いの手です。
海外からの旅行客数は年々増加していて、昨年は2000万人近い数字まで伸びてきました。
今年も前年対比で40%以上の伸びを見せています。
そういった旅行客を賃貸の空き部屋に取り入れられないかというのが民泊です。
すでに始められている方は大きな収益を得ています。
今までの家賃収入の3倍、4倍の収入を一部屋あたりで生み出しています。
もちろんただ始めてみたというだけでは成功するはずもありませんが、前述した通り見せ方を意識するだけで収益性は大きく向上します。
先ほど述べた戦略ともう一つ大事なことはパートナー選びです。
自分にとって有益なアドバイスをしてくれるパートナーを探すことです。
そういった意味ではプロとタッグを組むのが手っ取り早いですよね。
そういったパートナーを是非探してみてください。
もしいないよと言うなら是非当社にご相談ください。
少しはお役に立てるかもしれません。
それでは、みなさま将来にわたる満室経営を目指して頑張りましょうね。