こんなニュースが。

国税庁、財務省が脱税の摘発にクラウド上のデータや、夜間の調査も可能にするそうです。

これがどうなのかという話ではないですが、税の公平性についてはきちんと議論するべきですし、税務調査というものはきちんとされるに越したことはありません。

マイナンバー導入で税務調査にドキドキしていた人も多かったでしょうが、実際には大した影響もないまま推移しています。

個人情報のデータに関して取扱が慎重な今の世の中、全てのデータを一つにまとめるのは容易ではありません。

でもひと昔前なら節税して、決算を赤字にして税金を納めないというやり方も良かったのかもしれませんが、今の世の中これだけ低金利で金融機関が貸出先を探している状況では、お金を借りない手はありません。

1,000万円借りても金利2%なら、年間の利息は20万円です。
商売をやっている方なら誰もが1,000万円の原資があれば年間20万円以上は稼げると思いませんか?

不動産投資でもそうです。
利回り2%という物件はありませんので、今貸してくれる金利以上の収益を上げることは簡単です。

不動産投資するから貸してくれと言っても、その不動産物件の担保評価、会社の経営状況によって審査結果は変わります。

でも運転資金なら不動産の物件評価に関係なく貸してくれます。

本当は資金の使い道は違う用途に使用してはいけないのですが、自分の手持ち資金はどういった使い道をしようが問題はありませんから、手持ち資金で設備投資をし、借り入れた資金で不動産を購入するのと、手持ち資金で不動産を購入し、借り入れた運転資金で設備投資、運転資金に回すのと区別はつきませんよね。

つまり、資金に多少の余裕があれば不動産の購入資金の融資を引っ張るのにそんなに苦労はしないのです。

でもそのためには金融機関が貸したくなるような決算内容が必要です。
黒字経営で資産的にも余裕がある決算書を見せる必要があります。

ここを誤魔化してしまえば粉飾決算になりますからダメですよ。
でも、帳簿を操作してわざわざ赤字にするくらいならそのまま黒字経営で税金をきちんと納め、金融機関から融資を受けれる状況の方がよっぽど得じゃありませんかという話です。

赤字決算のままでも事業に将来性があり、売上見込みがきちんと立っている場合には別でしょうが、あまりそうした会社は見たことないですし、特に中小零細規模の会社では黒字経営というのは最低限のノルマになります。

でも税金を誤魔化して何のお咎めもない状況がある世の中で、それなら自分もという気持ちはよく分かります。

でも今回の話のような税務調査の強化が進むのであれば話は別ですよね。

きっちり納めるものは納めて、でも納めるからには融資をきちんと利用してさらに収益を向上させる。

これが一番理想的な展開です。

今は零細企業にはチャンスです。

お金を貸したくなる会社に育てることができれば、もう勝ったも同然です。

銀行はよく
『雨降りの日には傘を貸さず、晴れてる日にしか傘は貸さない。』
と言われます。

その通りで、
『お金を必要としている会社にはお金を貸さず、お金を借りなくてもいい人に借りてくれ。』
と言います。

それなら必要ないよというかもしれません。
でもお金のある人は、さらにその借りたお金で新たなお金を作り上げます。

資金のあるところにはどんどん資金は流れ、資金のないところには資金は集まりません。

つまり、お金があることを見せる。
お金をうまく活用してくれるというところを見せる。
これが大切です。

不動産投資をしていく中で、所有物件が増えてくると、こうしたことを実感していくことと思います。

そのためにはまず最初の一歩をどう踏み出すかですよね。

最初の一歩を踏み出せれば、二歩目三歩目はだんだんスムーズに進めるようになっていきます。

その一歩目のお手伝いをできればと思っています。

そのためにはまず税金はきちんと納めましょうね。