『1のものを2にしたり、3にしたりするのは簡単だ。』
『0を1にする方が難しい。』
『なぜなら1に2を掛けたら2になるし、3を掛けたら3になる。でも0には何を掛けても0だから。』
こんな話を私は人に言っていました。
でも昨日昔の友人と話ししている時に言われた言葉。
『大西くんは、0から作って2にも3ににもしている。これってすごいよね。』
『1から10にするのは簡単だけど、何もないところから作り上げることって大変だろ?』
と。
確かに今の会社で始めていることって、以前の会社でやっていた集客方法ではなく、実店舗に来るお客様を相手にしているわけでもなく、全く違うことをやっています。
民泊関係の仕事にしても一年半前には想像もできていなかった仕事です。
言われてみたら0から作っているのかもしれません。
元々今の会社を興した時に決めていたこと。
それは過去からの脱却であり、新しい仕組みの構築でした。
賃貸仲介、売買仲介いずれにしても居住用の物件をターゲットにしていれば右肩下がりなのは分かっていましたので、それとは全く別物の流通を作らなければ未来はない。
そのためにはお客様を拾い集めるのではなく、お客様のニーズを読み取ることだ。
そう決めてニーズの高い、よりお客様が注目している市場に目を向けただけのことでした。
それが競売であり、民泊であり、投資用不動産でした。
今までも不動産業界にはもう25年携わっていましたから全てのことには関わってきたつもりです。
民泊の市場は新しい市場ですから、知ったのは新しく会社を興してからの話ですが。
今おかげさまで定期的にメールを送らせていただいているお客様が150組ほどになっています。
その全てが、このブログかセミナー経由です。
最初は10組に満たない送信数だったメールが今では150通ほどまで膨れ上がりました。
SNSを含めブログの効果ってすごいですね。
お客様が集まってくれているわけですから、これを世間では集客と呼びます。
その集客の手法が何もノウハウのないところから始めているので0からの出発と位置付けられているのでしょう。
最初は全てのことが手探りでした。
セミナーにしても、今の会社になって始めて開催したものです。
プログを立ち上げたのも今から一年半前のことです。
でもやっていることって、過去の経験に基づいてやっていることですから0からの始まりではありません。
私は自分自身の運命を不思議なものだなといつも感じています。
不動産業を始めてまだ一年半くらいの時、賃貸仲介の会社に入りました。
京橋のお店で営業に出たのが始まりでした。
すぐに天王寺に新店舗をOpenするからということで、新店舗立ち上げに関わりました。
ようやく店も軌道に乗り落ち着いたタイミングで、今度はあびこに新店舗をOpenさせるということで、そこでも新店舗スタッフとして関わりました。
いずれの店舗もすぐに軌道に乗り、営業マンとしと稼がせていただきましたが、その労力というのは大変なものでした。
物件収集から始まり、新規客の集客、スタッフの教育まで全て必要でした。
でも今覚えば、その時の経験が後々に活きてくるわけです。
その会社で7年間お世話になり、地元の神戸に戻って仕事をしようかと考えている時に、あびこの小さい不動産屋さんがマネージメントから全て任せるからやってみないかという話が入りました。
その時一緒に働いていた同僚に誘われ今度はその会社で自分の力を試してみたくなり入社しました。
その会社は創業20年からなる老舗の不動産会社でした。
ただ、営業マンがほとんど辞めてしまい開店休業状態でした。
月の売上は50万円そこそこまで落ち込み、家賃を払っていくのがやっとという状況でしたから、もう誰に任せてもいいやという状況だったんですね。
でももうすでにOpenしている店があり、管理物件もそこそこある状態でしたので、店を立て直すのは簡単な話でした。
2ヶ月目には売上が150万を超え、3ヶ月目には完全に会社を立て直すことができました。
そう考えると0から作るのと、1から作るのとでは大きな違いはあります。
これが12年前の話です。
そして、前の会社を立ち上げ、そして引退し、今のライフコンサルティングという会社を新しく立ち上げたわけです。
今お話しした会社は今でもまだ存続しています。
なのであまり細かい描写はできないことをご了承ください。(笑)
結局0からとか1からとか関係なく、自分で作り上げることが好きなんですよね。
何かを作っている時って夢中になれて楽しいでしょ。
出来上がったらあんなに夢中になって作ったのにいきなり興味なくなってしまう。
そんな性格なんです。
0から1を作ることができても、10にすることは私にはできません。
2とか3のものを10にするには、他人の力が必要です。
自分一人ではなし得ないのです。
他人の力を借りることが、どうも得意ではないようです。
もちろん業者さんとか、お客様に協力してもらうことはたくさんありますし、そのおかげで今があるわけです。
でも、社員というか部下というか、人に指示したり仕事を任せたりということが上手にできないのですよね。
これは性分というか、性格の問題ですね。
『大西くん、すごいよね。』
ではなく、
たぶんバカなんです。
よくお客さんにも
『私は不動産しか分からない、不動産バカです。』
とお話ししますが、その通りで日常的なことでしょっちゅう奥さんにも怒られます。
不動産の知識とか、自分の考えを人に伝える能力とかには長けていると思っています。
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自慢してみました。(笑)
でも、経営とか人の気持ちを操るとか、そういうところがどうも苦手なようです。
うちの父親も自営業をしていたのですが、家族経営でした。
その父親も
『人に使われるのも人を使うのも無理やわ。』
と言っていましたが、巡り巡って私も同じことを言っています。
仕事は違ってもやってることは同じなのかな。
自分のやりたいことをやって、他人に喜んでもらえて。
これが一番幸せなことです。
なのでこのまま行こうかなという結論でした。