0から、つまり何もないところから何かを作ることって難しいものです。

起業もこれにあたります。
もちろん自分の過去の経験、経歴に基づいて起業する方がほとんどでしょうが、それでも顧客をごっそり引き連れて起業することも、開業前から売上が確定しているような起業の仕方もできるわけではないので、0から売上げを積み重ねていくことになります。
この作業がイヤだから、不安だから、自信がないから起業に踏み切れない方が多いのではないでしょうか?
でも新しいことにチャレンジすることをいつから恐れるようになったのでしょう?
こどもの頃って新しいことに興味津々じゃなかったですか?
いくつおもちゃを持っていても新しいおもちゃが欲しい。
口にするものほとんどが今まで味わったことのない食べ物。
そして、母親の友だちのこども、保育所で新しい友だち、小学校でも新しい友だちを作り、学校で教えられたことをどんどん吸収していく。

公園にある遊具はブランコ、滑り台、鉄棒、砂場、スプリング遊具、どれを見ても目がキラキラ。
何をするにも興味津々、毎日発見の連続です。
このことにストレスなど感じるわけもなく、どんどん新しいことにチャレンジしていきます。
本来、新しいことにチャレンジすることって楽しいことなんだと思います。
『失敗したらイヤだな。』
『うまくできないことが格好悪い。』
そんな変なプライドが邪魔をしてしまうのです。
プライドってそんなに大事ですか?
って書きながらも、私はプライドを捨てることができないタイプなのでダメな部類です。
ただ、最初は失敗するもんやんって開き直ってるところがあるので、チャレンジすることに躊躇はしません。
誰だって最初は初めてすることばかり。
最初から上手くすることができたとしても
『おっ。最初にしたらうまいやん。センスあるねー。』
程度のもので、手慣れた人に勝てるはずもありません。
逆に言うと失敗しても
『最初だから仕方ないよ。』
で済むことですよね。
それならチャレンジしないと損です。
『上手くいったら儲けもん。』
ダメならいつでもやめればいい。
不動産投資も同じです。
ダメならいつでもやめればいいんです。
でも多くの人はやめれない状況から始めてしまうから、撤退も後退もできない。
前進するしかないのは辛い選択です。
何でそうなってしまうのか?
それは分不相応の借金をしてまで始めるからです。
年収800万円の人が1億円の自宅をフルローンで買わないでしょ?
元々返済比率の問題があるので、フルローンで組もうと思っても無理ですが。
でも投資用ローン、アパートローンなら
『家賃で返せるから。』
という理由で、あたかもその家賃が何もせずに、しかも永遠に入ってくるかのような錯覚で購入に踏み切ります。
これが経営者で事業融資を借り入れる時ならどうですか?
まず、資金を借入れてまでしないといけない事業なのか、資金を借入れてすることによるメリットはどのくらいあるのかっていう判断をしませんか?
今これだけ投資用不動産物件が流通しているのも、多くの物件が取引されているのも、この不動産投資向け融資が活発になったから、その理由が一番大きいのではないでしょうか?
経営者は、極力借入れを起こさず事業を展開していくことを考えます。
借入れするときには、その資金を使って事業展開をしよう、新規プロジェクトのために資金を投入しようなど明確な目的が存在します。
でも、今の不動産投資家の人たちはFXの取引のように、ただレバシッジをかけてキャッシュフローを増やそうとしている人が多く見受けられます。
FXをやっている人、株で信用取引をしている方は当然ご存知でしょうが、これって
得する時は得するけど、損するときには大損します。
株の世界に
買いは家まで、売りは命まで
という言葉があります。
信用取引をしていれば、こんなリスクもあるんですよっていう格言です。
(不動産取引では、売りから入ることはありません。というよりできません。)
でも、多額の融資を受けてアパート購入、マンション購入をするってことは、この信用取引と同じということに気付かなくてはいけません。
初心者がいきなりハイリスクの信用取引から始めるからダメなんです。
頭金500万円で1億円の不動産を購入。
レバシッジ20倍ではないですよ。
頭金500万円といっても、1億円の不動産を購入するのに諸費用で500万円以上はかかってしまいます。
ということは、レバシッジの倍率は∞です。
あくまで諸費用除いて考えてくださいね。
株取引でも手数料引かれるでしょ。
1億円の物件で借入金9,500万円。
これで始めてレバシッジ20倍です。
諸費用500万円、借入金9,900万円。
自己資金600万円。
この場合ならレバシッジ100倍です。
せめてレバシッジ10倍、これがリスク回避できるギリギリのラインではないでしょうか?
『不動産投資なんかやーめた。』
って突然なったときでも、売却額で借入金を返済できるギリギリのラインです。
もちろん不動産の価格って長いスパンで考えると、上昇したり下落したりを繰り返していますので、いいタイミングで売却さえすればフルローンで購入しても生き残れるでしょう。
でももしタイミングを逸してしまうと、それこそ先ほどの話のように
『マンションだけでなく、自宅も貯金も全て失うことになります。』
ひいては家族までも。
不動産投資って、家賃収入を得る。
インカムゲインだけで考えてはいけません。
不動産投資の醍醐味ってこのインカムゲインではなく、キャピタルゲインなのです。
安いものを買って、高いタイミングで売る。
一番分かりやすい商売の基本です。
でも、フルローンで購入することを考えていると、この安いものを買うことが非常に難しくなります。
銀行が評価する価格より安く購入できればもちろん大丈夫ですよ。
でもそんな買い物、目利きができますか?
低金利で融資してくれる金融機関は評価の掛け値が低くなっています。
その掛け値で購入できているなら心配はないでしょう。
でも、金利の高い金融機関は評価にかさ上げしてくれています。
つまり、その評価額は市場の正当な評価ではありません。
『銀行が貸すから悪いのだ。』
こんな声がたまにメデイアに掲載されています。
でも、借りるときには
『ありがとうございました。おかげさまで・・・』
『フルローンでマンションオーナーになれた。やったぁ。』
こう思っていませんでしたか?
言い方悪いですが、マンションオーナーには誰でもなれます。
いつも言ってるように
借入額<資産価値
こうなって初めて不動産は資産になります。
フルローンで組んだ瞬間に
借入額>資産価値
こんな物件購入して、何がオーナーですか。
私が若いときベンツの中古車を購入しました。
毎月支払額は8万円ほどでした。
駐車場代3万円。
ガソリン代4万円/月。
半年ほどで維持できず手放しました。
ローンの残債額に少し追い足した金額で売れたので助かりましたが。
これと何ら変わりはありませんよね。
借入れすることが悪いことっていう話ではありません。
うちの会社でも先日ローンで新築アパートを所有しました。
でも勝算あってのことです。
お客様にご購入いただいている不動産物件でも、いつでも再販売させてくださいねーって感じです。
購入時より高く売却できるかどうかは別にして、大幅に値下がりするような物件をお勧めしたりしていませんので、その辺りは自信を持っています。
まぁ、言ってもそんなに頻繁に取引しているわけではありませんから当然といえば当然なのですが。
不動産は購入した時点で半分以上、損するか得するかは決まってきます。
後の半分は時代の流れ、相場の流れです。
いいタイミングなら売却すればいいし、悪いタイミングならいいタイミングが来るまで待てばいい。
それだけのことです。
不動産投資って簡単でしょ??
特に、家賃を生む物件は持っていても損しないので、後は売却するタイミングだけです。
購入時に失敗しない。
これだけを回避していればいいのですから。
みなさん、買うときに失敗だけはしないようにしてくださいね。
買うときに失敗すると、抜け出すチャンスは難しくなります。
でも、方法はきっとあります。
それを見つけれるかどうかです。
そんなお手伝いもしています。
『今すぐ助けてー。』
できることとできないことはありますので、お約束はできませんが、
『こうしたら何とかなるのでは?』
というヒントくらいは見つけることができるかもしれません。
お気軽にご相談ください。
不動産の有料相談も随時受け付けております。
支払いストップ→自己破産
の前にご相談くださいね。
あっ。
最後に不動産投資で失敗したからといって、絶対に自殺とかしちゃダメですよ。
不動産の失敗くらいで命を投げる必要なんてありません。
いくらでも残りの人生で取り返すことはできます。
時間はかかるでしょうが、失敗は取り返せるものですからね。