現在申請準備中の大阪市特区民泊ですが、消防法令適合通知書が無事発行されました。

消防検済、適合通知(旭1 A1


あとは近隣住民への周知ということで、今日隣接地の住民さんのみなさまへご挨拶に行ってきました。



近隣住民への周知は
説明会を開くか、
近隣住民への個別訪問のいずれかを実施しなくてはならず、うちでは個別訪問を選択しました。

説明会のチラシをしれーっとポステイングし、説明会に誰も来ませんでしたという方法も考えなくはなかったのですが、やはりご近所さんを敵に回すよりご理解いただいた方がいいですもんね。

平日のお昼間なのですが、マンションの住民さん以外の戸建ではご家族がいらっしゃり
『この度外国人宿泊施設を始めることになりました。詳しくはこのチラシにも書いていますが・・』 
って感じで挨拶回りをしてきました。

嫌悪感満載の住民さんもいらっしゃれば、不安に思っている方もいらっしゃいました。

そりゃそうですよね。
先日民泊で殺人事件があったばかりです。

『タイミング悪かったね?』

いえ、実はそうではないのです。

この間の事件は闇民泊で起こった事件でした。
チェックイン時にパスポートの確認すらしていません。

今回うちが始めるのは国家戦略特別区域外国人宿泊施設経営事業、略して特区民泊です。
特区民泊を運営するためには、チェックイン時の立会いもしくは画像での確認、そしてパスポートのコピーを宿泊者全員分の保管しておくことが義務付けられています。

しかも何か起こった際にも24時間体制で対応します。
連絡先は配布したチラシにも書いてありますし、施設外に貼り出すことも求められています。

なので、今行われている民泊と違い放ったらかしにできないのでご心配なく。

こんな説明をして、みなさんにご安心していただけました。

逆に今回始めようとしている特区民泊と闇民泊は

似て非なるもの

こうご理解いただければ、その後の運営も楽になります。

まぁ、ご近所ですでに民泊運営をしている施設も少なくはありませんし、無許可の施設との違いを説明してご納得はいただいたということですね。

それだけのことを大阪市も求めているわけですから当然なのかもしれませんが。

ご近所さんもどんな人が運営するのか興味がありますし、不安に駆られています。

その不安を解消するためには、やはり個別訪問が一番です。

ちょうど運営する建物の裏に隣接しているマンションがあり、その部屋数が70部屋くらいあったので全部回るのは少し大変でしたが。。。

大阪市で特区民泊が始まった当初、この個別訪問は最低5回は行きなさい。
5回訪問していなければポスティングを認めましょう。
こんな厳しい内容だったのですが、今は緩和されています。

一度の訪問で不在ならポスティング、1週間ほど時間をおいてその間に連絡が入れば対応すること、入らなければ周知は済んだ。
こういう解釈に変わりました。

これで消防と近隣住民への周知、最大のポイント2つを乗り越えたことになります。

いよいよ申請段階まで来ましたねー。

っていうか、まだ家具類揃ってないので営業を始めるまでもうしばらく時間はかかってしまいますが。

保健所に申請しても1ヶ月近くは認可にかかるそうなのでちょうどいいかもしれませんね。

今回申請準備を進めていますが、感じたことは
思ったより難しくない
今回は新築物件ですし、建築中の段階から消防法令適合通知書の基準に合わせて消防設備も導入してもらいました。

実施可能エリアであること、そして面積要件ももちろん、その他の問題もクリアしていることを確認してから進めてるのですから当然なのかもしれませんが。
 
クリアできないケースとしては、避難経路、消防設備などの消防法の問題がクリアできない。
面積が足りない。
そもそも実施エリア外だ。

こんなとこでしょうか?

『近隣住民への周知、これが大変なんだ』
と言っている方がいますが、
24時間対応をしたくない。
クレームの電話を対応したくない。
自分が運営しているということを知られたくない。

こういう話なのでしょうね。
そもそもそう考えるなら完全に業務委託すればいいでしょうし、そうでないならビジネスとして参入してはダメでしょ。

楽して儲かるのが民泊
こう思って参入するからそう思ってしまうのですよね。

確かに民泊が日本でも流行りだしたときってそんな感じでした。
業者に丸ぶりしていて、それでも満パイ状態、宿泊料もホテル並みに取れてその差額だけでもそこそこの利益が確保できて・・

そんなのビジネスではないですよね?
あっという間に噂が広まり、たくさんの方が参入して飽和状態。

それが今の現状です。

今大阪市内の民泊物件は一万件あると言われています。

実際にはもっとあるかもしれません。
その中に、事件のあった部屋も含まれています。

これからはきちんとしたルールに則った物件だけが残っていきます。
その中でも、他の部屋と差別化できた部屋だけが生き残っていくでしょう。

ビジネスの世界では当たり前の話です。
淘汰と選別

ここからが本番です。

ホテル・旅館と違う民泊ビジネス。

宿泊施設としてではない人と人の触れ合い。
ゲストとホストの交流。
ホテルにはないオンリーワンの部屋作り。
差別化できる要素はいくらでもあります。

これからそんな部屋をどんどん作っていきたいと思います。

オープンは4月中旬頃になりそうです。
また部屋が出来上がったらご紹介します。
お楽しみに。

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