民泊関係の話を業者さんとしているときによく言われる言葉があります。


『それって今だけでしょ?』
『3年くらいしたらあかんようになるんじゃないの?』

そういう声を聞いたら私なりの見解をいろいろと説明はしていくのですが、返ってくる答えは
『だってホテルもいっぱい建ってきてるし。』
『こないだも民泊の部屋で事件もあったし。』
『そもそも外国人旅行者ってそのうち来なくなるんじゃない?』
否定的な意見ばかりです。

そりゃそうです。

不動産業者さんって革新的なことにいつも反応が悪い。
でも別にみんなに参入してもらおうとしているわけでも、巻き込もうとしているわけでもないのでどっちでもいいのですけど。

20数年前私がパソコンで物件看板作成していたら、
『不動産広告はやっぱり手書きじゃなきゃ。味が出ないよ。』
インターネット広告に変化していったタイミングでも、
問い合わせが入っても
『メールじゃなくて電話してこいよ。』
『ネットじゃ物件の良さは伝えられないぞ。』

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売買広告に関しても未だに物件資料に広告不可の文字をたくさん見かけます。
時代遅れなんでしょう。

今の時代の流れのスピードに気付いてさえいない。
時はずっと同じ流れで刻まれていると思っている。

加速度というものを考慮していないのですよね。

車でもアクセルを踏み込んだ瞬間に時速100kmは出ませんよね。
徐々にスピードアップして、そのスピードに到達する。

時代の変化も今は加速度が付き目で追いきれないくらいのスピードで進化しています。

3年後?

何やっていても安泰した未来なんか描けてませんよ。

仮想通貨をやっていた人も、数ヶ月前までは
『もうおれの未来は安泰。』
こう思っていたはず。

昨年末までは株をやってるだけで、
『もう仕事しなくてもこれだけで生活できるんじゃ?』

そう思っていたはず。

でもどうですか?

仮想通貨は大暴落。

日経平均も25,000円、30,000円って言われだしたら22,000円を割り込んでいます。

そんな状況の中、3年後までの未来が見える話に興味を示さないことが不思議で仕方がありません。

『やったことないから。』
『分からないから。』

そりゃそうでしょ。

あなたがやったことがあって成功しているなら、私に話など聞きに来ないでしょうし、分からないから聞きにきているわけですよね?

不動産業を開業したときに
『やったことないから。』
と言って不動産取引を断ったんでしょうかね?

その点お客さんの方が反応が早い。

『それ、面白そうですね。』
『これくらいしか資金用意できないのですけど、何とかなりませんかね?』

『いくらくらいあればできそうですか?』

やる前提で話を聞きにきている人と、やらない前提で話を聞きにきている人の差は歴然としています。

やらない前提の人はやらない理由を探していて、やる前提の人はやらない理由があるのかを確認しにきている。

それは話を聞く姿勢にも態度にも現れていますよ。

やると決めた人でも、私から物件を借りたり買ったりするかどうかなんか分かりません。

別に何かを売りつけようとしているわけでもありません。

買うって言ってくれたって、全額融資でお願いしますって言われるとまだ今の私にはそのスキームがありませんし。

かぼちゃの馬車と同じことをしようとしているわけではありませんし、私は自分で運営管理をしてみたい。

今のままの不動産取引をしていても見えない未来があり、その未来を明確な明るい未来に変えたい、その一心で取り組んでいます。

そのためなら情報収集に割く時間は惜しくはありません。

普通の賃貸経営に比べると格段の手間はかかります。
管理を任せると言っても、そのノウハウを持っている会社はそんなに多くはありません。

なので不安な気持ちはよく分かります。

ですから、無理強いすることもありません。

やりたい人だけやればいいし、分からないと思うならやらなきゃいい。
それだけの話です。

でも、何かにチャレンジしていなくて不安じゃないのかな?

来年も再来年も不動産バブルが続き、買い手数多だと思っているのでしょうか?

先日心斎橋の地価が梅田の地価を抜いたというニュースが出ていました。

坪5,200万円ですよ。

バブル絶頂期より高いかもしれません。


そちらのバブルの方が早く弾けそうだと思っているのは私だけでしょうか?

収益マンションバブルもどうなるのでしょう?

スルガスキームも一旦休憩でしょうか?

東京の三為業者さんからの電話も、スルガ銀行一辺倒から
『地元の信用金庫、信用組合さんで融資付けますので大丈夫です。』
少しテイストが変わってきました。

大阪厚生信用金庫、大阪協栄信用組合。
2、3年前に戻っちゃいましたね。

もう完全に容積率オーバー、耐用年数超過物件のバブルは弾けちゃいました。

かと言って、築浅のマンション、RCのマンションなどはまだ低利回りで売れています。

銀行も貸し出す先を見つけるのに躍起になっています。
貸したくない先には、
『最近本部の評価が辛いのでそこまで伸びないかもしれませんね。』
貸したい先には、
『全額融資出しますから物件探してください。』
あっ。
これって金利1%前後で借りれる人の話です。

3%、4%の金利なら創業間もないうちの会社でも
『融資付けますから何か物件ありませんか?』
そんな話はありましたよ。

あなたはどちら側ですか?
1%前後の金融機関に
『借りてください。』
と言われる側か、
3%、4%の金融機関に
『貸してください。』
と言う側か。

後者なら自分からアクション起こさないと何のムーブメントも起こせません。

『民泊?どうせ何年か経ったらダメになるんでしょ?』

あなたはどう思いますか?