『何で今さらFCなん?』
『何でRE/MAXなん?』
以前から私のことを知っていて新しいRE/MAXの名刺を切るたびにやってくる質問です。
あっ。
題名はボクなのに、記事内で私になってるのはなぜ?
っていう質問は後に回します。(笑)

別にRE/MAXの宣伝をするつもりはないですが、FCってだけで、長いものに巻かれてる感を出されてしゃべられるのが癪に触るので本日記事にします。

RE/MAXは今日本全国にやっと25店舗ほどの小さなFCです。
ここ一年くらいに加盟している加盟店も多いので、本部が大きく潤っているかというと真逆なくらい潤ってません。
なので、集客力抜群の自社ブランドサイトを持っているわけでもありませんし、TVCMをうてる規模にもなっていません。
RE/MAXの集合サイトも現在構築中なほど、まだまだ発展途上です。
そんな状態のFCに加入する意味あるの?
そりゃそうですよね。
私や他の加盟店オーナーならともかく、今の話だけ聞いて加入しようと思う人などほとんどいないと思います。
あっ。
何か本部の悪口みたいになってる気がするので話を戻します。(笑)

私がRE/MAXに興味を持ったのは今から3年半以上前の話になります。
その時、今の会社を立ち上げたばかりでどうやって仕組みを構築していくか悩んでいる時でした。
自分でホームページを作っていたのでいろんな会社のホームページを閲覧しては
『こういうのいいな』
『こんな感じのもの作りたいな』
って考えている時でした。
私は昔からアメリカの不動産業の在り方に憧れを抱いており、自分のプライドを持って今の仕事をしているのもそのせいです。
アメリカでの不動産業者の立場って、今の日本と天と地ほど離れています。
日本の不動産屋って
『怪しい』
『胡散臭い』
『騙されるんじゃない』
こういうイメージを持っていませんか?
アメリカでは、不動産業者の地位は古く確立されており、弁護士や会計士、医師などと並び評される職業なんです。
信じられないかもしれないですけど。
でも、そうじゃなきゃトランプさんが大統領になれるわけもないですよね?
日本の不動産屋を知ってる人からすると(ほとんどの日本人は知ってるか)不動産屋が大統領なんて、やばくないアメリカって感じでしょ?

ちなみに世界で一番の不動産収入があるのはエリザベス女王です。
こう見ていくと、海外での不動産屋さんの立場って今の日本と違うのが分かりませんか?

で、
アメリカの不動産取引を実際にするのが『エージェント』と呼ばれる人たちです。
その『エージェント』と同類になりたいっていうのを、どう表現したらいいのかと検索していた時にHITしたのがRE/MAXでした。
その説明を見ていた私は身体が震えました。
自分が26年探し求めていた不動産での理想の働き方がそこにあったのです。
すぐに本部にメールしました。
メールで日程調整をして、本部からその時の社長、若い営業担当さんが来てくれました。
 目をキラキラさせながら、ワクワクして話を聞いていたのですが、そこで衝撃的な言葉を耳にします。
『すいません、大西社長。RE/MAXエージェントとしての資質はすごく持ち合わせていらっしゃると思いますし、RE/MAXとしてもそのような考え方のエージェントさんに参加してもらいたいんです。でも、申し訳ありません。すでに宅建免許をおろしておられる代表者さまはエージェントにはなれません。免許を返納してご参加いただくか、オーナーとしてご参加していただくか、どちらかしか選択肢はありません。』
(えっ。オレ無理じゃん。)
っていうセリフが頭の中をエコーのように響き渡りました。
その時は無理なものは無理ってスッパリと諦め、その後自分なりに出来ることを精一杯やり遂げた3年半の期間がありました。
でも、一人でやってきて、それなりの自信にも、今後の生活設計の将来像も何となく見えてきていたある日、衝撃的な再会があります。

3年半前に横でちょこんと座っていただけの営業担当のスタッフさんから連絡が突然あり、
『ご無沙汰してます。お元気ですか?あのお会いした時から大西さんのブログずっと読ませてもらっています。営業関係なしにオフィスの近くに行く用事があるのでお茶でも飲みませんか?』
ブログ読ませてもらってますと言われたらうれしいじゃないですか。
気持ちも良くなるし(笑)
『はい。もちろんいいですよ。でもRE/MAXに加盟することも免許返納してエージェントになることもないけど、それでもよかったら。』
こうして再会することになりました。
そこで彼がしゃべってきたこと。
何の変哲もない、日常会話でした。(笑)
『あの時から加盟店が少し増えました。エージェントさんも何とかまだ数少ないけど増えてきました。ようやく世間に認知されてきたのかなってうれしく思っています。』
って楽しそうに話してくれました。
逆に、
『ん?何やかんや言いながら営業でしょ?』
って思ってた私からすると肩透かしで、3年半前の熱い気持ちが再燃します。
『ちょっと、入るとか入らない別にして、RE/MAXオフィスオーナーっていうやつについて教えてくれない?』
今考えると、それが彼の策略だったのかもしれません。(笑)
でも、自分の中で、今ある選択肢と違う選択肢もあるんじゃないのかなって気付かされた瞬間でした。
一人でもメシは食っていける。
散財しなけりゃこのまま生きていける。
それでいいかっ。
って思ってた自分に、誰かと夢を語るっていうのはこんなに面白いもんなんだということに気付かされました。
自分の中に新しい選択肢が誕生した瞬間でした。
社長、社長と社員に気を遣われることに飽き飽きし、雇用側と雇用される側との人間関係に嫌気がさし再び起こしたのが今の会社。
誰かを雇用するという形しか、仲間を増やす選択肢が持てなかった自分に一つの光明が差しこみます。
『エージェントとオフィスオーナーは対等の立場』
どっちが上でもどっちが下でもない。
エージェントを下で支えていくことがオーナーの使命。
普通、この言葉を聞いて、目をキラキラさせるのはエージェントの立場なんでしょう。
でも、あまのじゃくな私はこの言葉を聞いて、
『えっ。それなら一緒に仕事できるかも。』
って思ったわけですよ。

昔から、『人の上に立つ』のも『人の下に立つ』のもキライな性格です。
偉そうに言われるのも言うのも苦手です。
あっ。
偉そうに言ってくるヤツには、もっと偉そうに仕返しますけど。(笑)

そんな自分の性格にピッタリとハマってるのが今のRE/MAXの仕組みです。

この時はまだ、加入するのもアリかなって感じの気持ちです。
そこでまた、魂が揺さぶられることが次々と起こっていきます。
『RE/MAXというものを知ってもらいたいので、一度本部に遊びに来てください。』
『もちろん』
本部でRE/MAXの理念とか考え方の話を聞きます。
説明されることされること、全てが自分が考えていた考え方に近いことを思い知らされます。
WIN-WINだけでなく、Everybody Winsの考え方。
これ、昔から言ってることなんです。
こんな短略的にまとめる言葉を思いつかなかったんですが、WIN-WINはお互いがいい関係。
でも、私たちの仕事って仲介の仕事です。
売主がいてて買主がいる。
そして私たちがいる。
WIN-WINって誰と誰?
もう一人はどこ行った?
誰かを泣かせたり、誰かを負かすゲームじゃなくない?
みんな笑って初めて仕事だよ。
こんな長文でしか表現できていませんでした。
でも、Everybody Wins、みんなが勝利する。
つまりみんなが笑顔になるという基本理念。
この世界観を日本中に広げたいという熱い想い。
不動産業者の地位の向上。
全て自分の中で想い続けていた気持ち。
でも、所詮零細企業のオヤジが呟いてる一言。
こんなもの日本全国に届くことなどありません。
でも、RE/MAXというグループでなら、同じ気持ちを持った仲間と一緒なら、自分の声を日本中に届けれるんじゃないのかな?
こういう気持ちになってしまいました。
で、そこで真打ち登場。
RE/MAX関西大阪の社長です。
名刺交換をし、話を聞いているのですが、私の中ではそれ以上に気になることが。
(この名前聞き覚えがある。しかも、何回も何回も耳にしたことがある名前。一度も会ったことないけど。)
話の途中で、気になったことを質問します。
『社長、以前◯◯っていう会社の‥』
『えっ。はい。そうです。』
『あっ。やっぱり。僕の後輩で社長の下で働いていた子がいてまして‥。お名前は何度か飲んでる席で聞いてて。。』
『後輩さんの名前は?』
『◯◯です。』
『ん?大西さん?僕もその名前聞かされてました。◯◯くんから』
もう10数年前から聞いていて、一緒に飲みたいって思っていた人間が目の前で喋ってるわけです。
あっ。
勝手に名前使うと問題あるので、伏せてますが公表しても問題のない人物、社名ですよ(笑)

こんなって、普通の人生で起こりえない。
そう思ってその場で加盟を決意しました。
そこからがまた大変だったんです。
エージェントさんたちに一緒に仕事してもらうためには、一人で切り盛りできる箱(事務所)ではいけない。
7坪弱の店舗からいきなり30坪の店舗探しです。
勢いだけで加盟を決めてますから、伸るか反るか分からない状態で毎月30万近くの家賃など払えるわけもありません。
かといって、それまで事務所があった浪速区周辺では安くても賃料が坪単価8千円ほどします。

どんどんどんどんエリアが南下して、今の事務所にたどり着くわけですが、
まだまだこの話、続くんです。
一回のブログで終わらすのがもったいないので、もう少し引っ張らせてください。(笑)

続きは近日中に披露します。

結局今日のこの記事、RE/MAXの良さは何も伝えれてないでしょ?
だって、加入のキッカケはただの縁ですから。
気持ちが入っていくのは実際に加盟してからです。

どれだけこの集まりが面白くてワクワクするか。
みんながどんな気持ちで盛り上げようとしているか。
その辺の話をもっともっと伝えたいと。。