私が小さい頃、家におばあちゃんがいる家庭って世間ではまだ一般的でした。

うちの家もおばあちゃんが毎日留守番していて、学校から帰ってくる私たち兄妹を迎えてくれていました。

共働きの両親の下で育った私たち兄妹が鍵っ子にならなかったのは、そんな家庭環境だったからです。
下町で育った私の実家の近くにはお年寄りがたくさん住んでいました。

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おばあちゃんの友だちが家に遊びにきたり、近所で遊んでいても声を掛けてくれたり。

そんな環境で育ったせいか今でもおばあさんを見るとほっこりしてしまいます。

最近子どもを連れて遊びに行っているとよくお年寄りの方に話しかけられます。

おばぁさんは子どもが大好きです。

子どももまたおばあさんが大好きです。
話しかけてくれるとき、みんなしゃがんで同じ目線で話しかけてくれます。

男の人ってそれができる人って結構少ないんですよね。

これが子育てを経験した女性と男性の違いでしょうか。

今の時代三世代で同居っていうのはなかなか見かけなくなりました。

家が買いやすい時代になったこと、賃貸の家賃も安くなったこと、そして家族の繋がりが希薄になっていることにも起因しますが、これだけ世帯数が増えていてもまだ住宅が余っているというのはおかしな話です。

若年層の年収は200万円時代と言われています。

それでも親や祖父母との同居ではなく独立した世帯を持ちたがります。

無理して住宅ローンを組んだ結果、自宅は競売にかけられ、自分は自己破産という方も後を絶ちません。
とてもじゃないけど年収200万円じゃ家庭も持てませんし、子どもを育てることはできません。
でも、親と同居(子どもがおばぁちゃんと同居)すれば自宅のローンの支払いからは逃れることができ、保育所に預けて毎月支払う保育料も必要なくなります。
また、独居老人の社会問題も解決できるかもしれません。

まぁ、悠々自適な老後生活を楽しんでいる方にとって、また老後も孫の面倒を見るなんてまっぴらだと言われてしまうかもしれませんが・・・

昔の、古い時代は子も孫も同居というのが当たり前のような時代でしたから、当然のことのようにそういった選択肢になったのでしょうが、今の時代いろいろな選択肢を持てるようになっています。

でもこれが、若者は都会に集まり、ご年配の方は地方部に固まり過疎化していく要因にもなってきています。

年老いていけば老人ホームに入るのが当たり前、子どもは保育所に入るのが当たり前、本当にそうなのでしょうか?

こんなことを言いながら私は自分の親とも奥さんの親とも同居しているわけではありません。

今のスタイルが正しいとも、今前述したことが正しいとも思っていません。

ただ、今の私が普通だと思っていたことが、昔は普通じゃなかったなと思い返しているところです。

私が小さいときそんな環境で育ちましたから、中学生、高校生になっても近所の人たちが目を光らせてくれていました。

『○○ちゃん、駅前で友だちとしゃべってたよ。』

『○○ちゃん、昨日女の人と歩いていたよ。』

夕食時親と喋ると、どこで見てたのと驚くほど自分の居場所がバレていました。

家族の繋がりだけでなく、近所の繋がりもあった時代の話です。

今はどうでしょう?

マンションならお隣に住んでいる人さえどんな人か分からない、そんなことありませんか?

エレベーターですれ違った小学生が何階の子どもか知らない、そんなもんじゃありませんか?

でも、自分たちが小さい頃近所のお年寄りはみんなどの子がどこの子か知ってくれていたような気がします。
これはうちの近所の話だけなんですか?

他の街で育ってないのでその辺りが少しどうなのかと・・・


ニュースを見ていると子どもの虐待とか、連れ去られたというニュースや、老人の孤独死、老人ホームでの職員による暴行・・・

昔からあったのかもしれませんが、今だから起こる事件も少なくないように思います。


お年寄りと子どもが一緒に暮らせる家創り、二世帯住宅でも三世帯住宅でもいいじゃない、極端な話をすれば親子じゃなくてもいいんじゃないとか思っています。

孤独な老人の無駄に余った部屋に子育て世帯が間借りする。

シェアハウスとして他人に貸出し、余った部屋や住宅を有効活用する。

何かできないもんでしょうか?


若い子育て世帯は待機児童問題で保育所に入所できず、また入所できても奥さんのパート代は保育料に消え手元にほとんど残らない。

かたや独り暮らしのご老人はオレオレ詐欺や還付金詐欺、リフォーム詐欺など悪い奴らに常に狙われています。

お年寄りには小さい子どもと触れ合い毎日の楽しみができ、子育て世帯には住宅費と保育料の軽減に繋がる。

こんなことを実現できれば楽しいだろうなと思いながら、独り暮らしをしている自分の親のこともそろそろきちんと考えないといけないなと思うようになりました。


子どもとお年寄りが共存する世の中、ごくごく当たり前の話のような気はするのですが、今の日本では実現できていないように思います。

子育て世帯は老人の年金や医療費をカットして保育料無償を求め、親の介護をしている世帯はもっと介護費の援助をしてほしいと望みます。

でも自分もいずれは老人になり介護が必要になるでしょう。

また、自分を育ててくれた親たちは教育費無償ではない中、自分の生活を切り詰め育ててくれていました。

そう考えると今の時代何だかおかしいなと。

うちの子どももまだ小さく、教育費無償化はとてもありがたい話ですが、それを何とか捻出しようと仕事に励んでいます。

昔の時代は旦那さんが奥さん、子ども、自分の親を養い、奥さんは子どもの世話と親の世話。

子育てが終わったらお年寄りの介護、こんな生活をずっと繰り返してきていました。

自分たちが親になった時には、親の世話は嫌だ、自分たちの稼ぎだけでは生活がままならないから、親の世代は60歳を超えても、70歳になっても働かなくてはいけません。


仕事しているから子育ても無理だから保育所に。

保育所に行かせると毎月たくさんのお金が必要だから教育費は無償にしてほしい。

うーん。

誰が悪いのでしょう?

モノに溢れ、平和な国に生まれた私たち、少しいろいろな欲が増えてしまっているような気がします。


景気がよくなり、どんどんお給料が上がり株価も上がり、物価も上がり消費も上がり、そんなことを気にしなくても財源はたっぷり有り余ってる。

こんな日本に戻らないものでしょうか。

公共事業が広がり、余っている土地や建物も国が収用し空き家問題も解決。

こんな政策を考えてくれる政治家さんいないものでしょうか?


トランプ大統領が今回日本や韓国に訪問し、何千億円の武器の購入を約束させたといいます。


日本が景気が良かった時代、輸出で外貨をたくさん稼いでいました。

海外の企業を買収し、名画を買い漁り、今同じことを外国人にされてしまっています。

日本の名門企業が外資に買収され、日本の土地や不動産は外国人にどんどん買われていき・・・


どうなるのでしょ、日本は。


そんなことを言いながらもコツコツと仕事を頑張っていくしかないので、今日も物件の仕入れのために走り回っています。

国や税金の使い道のことは政治家さんに任せるとして、私たちができることはせっせせっせと働いてコツコツと税金を納めることです。


きちんと納税をした上で文句を言わなくちゃいけませんもんね。


というわけで、今年も残りわずかとなりましたが、あと1契約でも2契約でも上積みできるように頑張りたいと思います。


みなさまのご協力もよろしくお願いいたしますね。(笑)


それでは。


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