ほんとうに大丈夫?不動産投資

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不動産投資はしてみたいけど不安。 不動産って騙されるんでしょって方はまずこのブログでお勉強してください。 失敗しない不動産投資。 定年退職までに年金代わりに不動産投資で資産を積み上げよう^ ^ セミナーは定期的に開催していますが、よくある売るための不動産投資のセミナーはしていません。 まずみなさんに知識を取得していただいて、その中で一緒にビジネストしての不動産投資というものを確立していければと思っています。 末長いお付き合いをお願いしますね。

どうなの

戸建投資は現金で始めましょう。

戸建から不動産投資を始めるお客様が増えています。
融資を利用せずに現金購入で始める方がほとんどなのですが、まずなぜ現金で始めるのかというお話からです。

戸建というとまずどういうイメージをお持ちですか?


パッと思いつくのが新築一戸建。
マイホームとして検討した方も多いのではないでしょうか?
仮に3,000万円だったとしましょう。
もちろん立地、間取りにもよりますが家賃で貸し出すなら13万円から15万円というところでしょうか。
月々13万円なら年間で156万円、表面利回りで5.2%です。
月々15万円なら年間で180万円、表面利回りでやっと6%です。

このブログでもよく取り上げますが、新築戸建は値落ちの幅が大きいのです。
築5年で3,000万円で購入した物件が2,500万円、築10年で2,000万円になることもザラです。

購入時に物件価格と別に諸費用が必要です。
仮に8%かかったとしたら240万円。
売却時にも仲介手数料が必要です。
2,000万円で売却したとしても、3%+6万円で66万円、消費税も必要なので712,800円。
その他にも抵当権抹消費用も必要です。
売却時の費用として合計で75万円かかったとしたら、購入時の費用と合わせて315万円。
1,315万円損しているわけですから、仮に年間180万円家賃として入ってきたとしても10年で1,800万円ですので10年間の収支は485万円ということになります。

しかもここから、賃貸人募集の仲介手数料、途中で入居者が入れ替わっていたらそのリフォーム費用も必要ですし、毎年の固定資産税も必要です。
それに空室の期間の賃料は入ってきていませんのでこの場合の実入りは200万から300万円というところでしょうか。

1年で300万円ならもちろん魅力的ですが、この数字は10年間の数字なので一年あたりの平均実質利回りは1%ということになります。

これでも国債を買うよりいい利回りですから、それでもいいやという方にはオススメです。(笑)

これを融資利用して購入していたとしたらもっとひどい話になります。
年利1%で借りていたとしたら年間の利息はざっと30万円です。
10年間の利息でキャッシュフローは残らなくなりますよね。

というわけで、新築戸建を投資用物件として考えたら割りに合わないということは分かったと思います。

戸建投資ですでに運営している方のほとんどは中古の戸建を購入して始めています。
次はこちらで検証してみます。
中古の築浅戸建2,000万円、家賃11万円として考えてみましょう。
購入時の諸経費は8%、160万円で計算してみます。
10年後の売却価格1,500万円とした場合、まず1年間の家賃収入は131万円。
10年間で1310万円。
売却時の手数料、抹消費用で60万円。
(1,500万円+1,310万円-2,000万円-160万円-60万円)=590万円
10年間で売却したとしたら、手残りは590万円です。
ここから固定資産税や入退去に伴う仲介手数料やリフォーム費用などを差し引いてしまうと300万円くらいは手残りがあったということになりそうです。
1年間で割ると30万円。
2,000万円の投資で1年間30万円となると、実質利回り1.5%。
さっきとあまり変わりませんね・・

中古戸建の投資はやはり表面利回りで10%以上、できれば12%以上が狙える物件というのが一つの指標にはなります。

でもこうなると当然築浅の物件は狙えなくなります。
築後30年、40年といった物件がターゲットになってきます。

そうなるとそれなりにリフォームも必要になってきます。
水回り、キッチンや浴室、トイレや洗面台などの交換も必要になってくる年代です。
その辺りの費用も含め初期投資の金額を割り出すことになっていきます。
賃料5万円、年間60万円。
表面利回り12%とすれば物件価格、リフォーム代含めて500万円で収めることになります。

水回り全て交換すると、少なく見積もっても150万円は必要です。
もちろん水回りだけの改装というわけにもいきませんから、トータルで200万、250万円は見ておいた方がいいかもしれません。
でもここまですれば取れる家賃が5万円ではなく6万円でも取れるかもしれませんね。

6万円の賃料が取れれば表面利回り12%でも600万円まで投資できますので、少し選択肢が広くなります。

この場合のシュミレーションを先ほどと同様してみたいと思います。

築30年、水回りを交換した物件となると10年後でも売価はほとんど変わらないことが予測されます。

値下りしなかったとしたら、購入時の費用、売却時の諸費用の計算だけで成り立ちます。
600万円に対して8%の諸費用で48万円。
売却時の費用で30万円。
合わせて78万円を家賃収入で得た金額から控除します。
固定資産税も築年数が古い分安くなります。
途中入れ替わりがあったとしても、一度リフォームしていますので、そんなに費用も必要ありません。
空室期間中の収入がなかったとしても、固定資産税も含め10年間で100万円も控除して考えなくてもいいかもしれません。
となると、家賃6万円×12ヶ月×10年間で720万円。
そこから先ほどの100万円と諸費用の78万円を差し引いてもまだ542万円残ります。
物件価格とリフォームで600万円かかったとしても実質利回りで9%確保できることになります。

年利9%。
これはなかなか魅力ある商品になったのでないでしょうか?
10年間でほとんど投資した分は回収できていることになります。
ではこの物件を融資を受けて購入していたとしたらどうでしょう?

10年間の返済で金利1.5%とすると、600万円の融資を受けると年額の金利負担は9万円。
10年間で90万円。
(これは単純計算なので、実際の金利負担は10年間で465,000円ほどです。) 
ここでは46.5万円で計算したとしてもまだ10年間で500万円近いキャッシュフローが残ります。

でも毎月で考えてみると毎月の支払額は53,800円。
固定資産税を支払うとキャッシュフローは残りません。
さらに空室が発生した場合はその時点でキャッシュを吐き出すことになります。
あまり現実的ではありませんよね。
10年後返済が終わってから始めてキャッシュフローが発生することになります。
今の時点で生活に余裕がある方なら別ですが、余裕を持たすための投資であるならオススメはできません。

なので、現金投資なのです。

戸建投資の場合は空室になると、100が0になります。
10室のアパートを所有している場合なら、1室空いても100が90になるだけです。
他の部屋の家賃で支払いは賄えます。
なので融資利用が活かせるのですが、戸建投資の場合は2件目、3件目からでないと融資利用のメリットが出てきません。

戸建投資はリターンも大きく、うまく利用すれば高利回りになります。
安い物件価格+リフォームが戸建投資の基本です。
なのでリフォーム業者さん選びも大切になってきます。
リフォーム業者さんの言うがまにリフォームしていたらいくらお金があっても足りません。
でも安くても残念な内装工事をしてしまうとこれまた大変です。
肝心の賃借人が付かなければ意味がありません。

不動産業者さんの適切なアドバイス、良心的かつ親身になってもらえるリフォーム業者、この2つが揃って始めて戸建投資は成功につながります。

不動産投資はしてみたいけど、融資はちょっと・・
という方、戸建投資を始めてみませんか?

ライフコンサルティングでは、こうした戸建投資物件も扱っております。

またのご相談お待ちしております。

中古投資用ワンルームはどうなの?

グランアッシュ谷町エクスコ
※写真は本文とは関係ありません。イメージ写真です。


先日新築の投資用ワンルームはどうかなという記事を書きましたが、今日は中古ならどうなのということで検証してみます。

もちろん場所によって、築年数によって金額は大きく異なります。

築10年、築20年の場合、築30年の場合で考えてみたいと思います。

まず築10年。

平成17年、18年の建築物ということになります。

この当時の投資用ワンルームは20平米を超えているものが多く、ただ25平米を超えるものはそんなに多くはありません。

23平米、25平米台が多い印象を受けます。

本日現在、大阪市中央区、浪速区で登録、募集されている物件が38件ありました。

一番安い部屋で1,130万円、一番高い部屋で1,680万円でした。

1,130万円の部屋で現在68,000円/月額で賃貸中です。

表面利回りは7.22%です。悪くありません。管理費は9,280円、修繕積立金は1,250円、なので月額10,530円が必要経費として出ていきます。

なので、実質の手取りは57,470円。年間で約69万円の収入ということになります。

次に1,680万円のお部屋です。

こちらは月額62,300円で賃貸中でした。年間収入約75万円で表面利回りは4.45%です。

管理費と修繕積立金の合計額は11,190円でした。つまり、月額51,110円が手取りになります。

安い物件の方が手残りが多いのですね。もちろんこれはたまたまでしょうし、賃貸人の契約時期により家賃が違うのも当然です。

中古の物件の場合、チェックしなければいけないのが賃貸借の契約時期です。

たとえば、先ほどのケースで考えた場合毎月68,000円の家賃収入があると思って購入したが、すぐに賃借人が退去してしまった。
新しく部屋を募集したら、60,000円でしか決まらなかったとなれば目論見が狂ってしまいます。

今いくらの賃料が入っているかというより、今貸し出せばいくらの賃料が取れそうかということで判断すべきなのですよね。

同じマンション、同じ価格でも入居時期によって賃料は大きく変わります。

売主さんにしても、今はいい賃料を払ってくれているがこの入居者が退去してしまえば賃料は下がる。

そうなれば売却価格にも影響する。

ならば今売ろう。

こういう思考が働いて当然です。

ここは最低限見極めるところですね。

今回の場合で言うと、1,180万円の方の物件は少し相場より高い賃料かな。

逆に1,680万円の場合は相場通りの賃料かなという感じでした。

ちなみに平米数でいうと、前者が25平米前後、後者が30平米前後です。

前回と同じように融資を受けた場合のキャッシュフローを考えます。

ここでは条件を同じようにするため、物件価格満額の融資を受けた場合で想定します。

投資用ワンルームは鉄筋コンクリート(RC造)か鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)ですから、耐用年数は47年です。
築10年なのでMAXの35年融資が受けれると考えます。

金利は新築に比べて割高にはなります。仮に2.5%で計算してみましょう。

1,180万円融資を受けた場合、毎月の支払額は約42,000円になります。

家賃収入が68,000円でした。そして管理費、修繕積立金の合計額が10,530円です。

ということは、15,470円のキャッシュフローがあることになります。

でも、ここから固定資産税約5万円を差し引くと年間13万円ほどの手残りということです。

今回の場合、諸経費だけ自己資金ということなので100万円ほどの出費で年間13万円のキャッシュフローと考えると悪くはありません。

1,680万円の物件の場合ならどうでしょう?

同じく1,680万円の融資を受けた場合、毎月の支払いは約60,000円です。

家賃収入は62,300円でした。そして管理費、修繕積立金の合計額は11,190円です。ここに毎月の支払いを足すとどうでしょう?

マイナス8,890円。そして固定資産税は毎年別途必要です。

この時点でどうなのでしょうとなりますよね。

中古の投資用ワンルームマンションの場合、最低でも表面利回り7%は確保しないと難しいことが分かるでしょうか?

引き続き減価償却の計算をします。

中古物件の場合、単純に耐用年数-経過年数という計算式ではありません。

1)まず耐用年数(47年)から経過年数(10年)を引きます。=37年

2)次に経過年数(10年)に20%をかけます。=2年

3)最後に1)と2)とを足します。

ここで、端数が出た場合端数は切り捨てとなります。

この場合ですと償却期間は39年ということになります。

1,180万円の場合は、前回は土地と建物の割合を1対9で計算しましたが、今回は土地180万円、建物1,000万円で計算しますね。

単純に1,000万円を39年で割るのではないということを前回勉強しましたね。

今回も建物部分と付属設備部分に便宜的に振り分けます。

今回の場合は新築ではないので、3対7ではなく、2対8で振り分けます。

つまり、800万円が建物本体部分、200万円が付属設備部分とします。

200万円の付属設備、以前は15年で償却しましたが、今回は10年経過しています。

この場合も前記と同様の計算をしますと、(15年-10年)+(10年×20%)=7年となります。

800万円を39年で償却、800万円÷39年=205,128円

200万円÷7年間=285,714円

合計約49万円が減価償却できる計算になります。

家賃収入は年間いくらでした??

家賃収入が6.8万円/月ですから、年間で816,000円。そして管理費、修繕積立金が月額合計10,530円。

年間で126,360円。固定資産税が年間5万円。そして1年間の支払利息が初年度なら約29万円です。

とすると、年間収支は減価償却を入れて約14万円の赤字になります。

前回と同じように、不動産所得は給与所得と損益通算しますので、他の経費も入れ込むことができますので、個人の所得によっては年間20万円も30万円も節税できることになります。
しかも、キャッシュフローを生み出します。
キャッシュフローを生みながら節税できるとなると悪くないのではないでしょうか?

ちなみに今回の場合、あと10年間保有した場合10年後の残債は940万円になります。

築20年で940万

新築投資用ワンルームを購入するよりはリスクが軽減されていることになります。

でも、節税の恩恵をそんなに受けれない人にはメリットは少ないかもしれませんね。

仮に住民税、所得税非課税の人が購入したとした場合、年間のキャッシュフローは約18万円でした。

10年間賃借人が居続けることはないでしょうから、途中で空室のリスクが生じます。

修繕費、賃貸の仲介手数料も発生します。10年間で2回入れ替わったとしてもその費用で30万~40万円は見ておく必要があります。

それ以外にも募集期間中は当然家賃も入ってきません。

10年間のキャッシュフローが180万円です。そこから2か月づつの空室期間、合計4か月分の賃料が入らず、40万円の修繕費用等が必要と考えると、10年間のキャッシュフローは100万円ほどまで落ち込みます。

しかもその間に家賃は多少下落するでしょう。

となると、10年後の不動産の下落率を考えるとあまりうま味はなくなりますね。

それでも投資用ワンルームが売れる理由。

それはやはり減価償却のマジックです。

節税対策に尽きるということです。

でもわざわざ新築の投資用ワンルームを購入する必要がないということを分かっていただけましたでしょうか?

買うなら中古ですよ。

でもこれは投資用ワンルームの話です。

ファミリータイプの区分所有建物の話はまた別の機会に。

そして、築20年、30年の物件の話はまた次回に。

またご期待ください。

※税金の計算、ご相談は税務署、税理士さんにしてください。今回の試算はあくまで試算です。
自分の経験上のお話しをしているだけですので。
税金、申告のご相談を受けても専門分野ではありませんのでお答えできないので悪しからず。
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プロフィール

masaaki ohnishi

株式会社ライフコンサルティング代表取締役 不動産歴26年 そして元日本プロ麻雀協会プレイヤー 不動産の常識をぶっ潰せ!あなたの常識、それこそが非常識かも?  現在大阪市で特区民泊施設L-style花園町運営中 #競売 #不動産 #不動産投資 #民泊 #airbnb #麻雀
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