小学校、中学校では正解のある物事を教えてくれます。
塾ではその正解を導き出す方法を教えてくれます。
学校教育は社会に出ていくための訓練だと思っていました。
確かに昔はそうだったのかもしれません。
終身雇用の世の中で、いかにして他人と同じように物事を考えるか。
いかにして他人より正確に答えを導き出すか。
そうすることにより社会に適合し、社会生活を満喫できていました。
それが今からの時代、AI(人工知能)の時代に変化していこうとしています。
AIが足りない労働力を補い、労働のスピードを早め、より正確に、より効率良く進化していっています。
そうなのです。
人よりコンピューターの方が正確です。
チェスの世界チャンピオンでも、将棋の有段者でもAIに負けてしまう世の中です。
しかも不眠不休です。
正確に正しい答えを導き出すことに関してAIに勝てることなどありません。
つまり、真面目で他の人と同じ仕事をそつなくこなすということだけでは生き残っていけない世の中になります。
そういう危機感を持たなければいけなくなってきているのですよね。
学校教育では他人に迷惑かけないように生活すること、競争ではなく協同していくことを教えられました。
世間からはみ出すことなく、当たり障りのない人生をまっとうすることを教えられました。
でもこれからの時代、それで大丈夫なのでしょうか?
今ある仕事の半分近くが近い将来なくなってしまうと言われています。
車の自動運転すら現実化してき、そうなるとトラックやタクシーの運転手も必要なくなるかもしれません。
ドローンの活用で測量士の仕事もなくなってしまうのではと言われています。
コンビニや飲食店の店員さんもAIで代用されてしまうかもしれません。
深夜勤務も長時間労働も苦にしないわけですし、外国語にも当然のように対応できてしまいます。
警備の仕事もそうですね。
赤外線センサーやサーモセンサーなどを装備した警備ロボットなら侵入者などの発見も完璧でしょうし、見落としもなさそうです。
機械に取って代わられる仕事って、少し考えるだけでいくつも出てきます。
携帯の漢字変換でも過去の履歴をもとに検索結果が反映されています。
ネットでの検索もそうです。
ネットショップでも過去の買い物履歴や閲覧履歴をもとにオススメが表示されます。
Googleとか楽天の広告でもそうです。
もうプログラムは画一化されたものではなく、各自の趣味趣向まで理解してきています。
そうなるともう販売員さんだけでなく、営業マンの仕事もなくなってしまうかもしれません。
不動産の仕入れも全て数値化され、データを入力するだけで購入すべきか否か、購入するならいくらならOKなのか、そういう時代になってしまうかもしれません。
もうこうなればお金を持っている人はどんどん便利な世の中になり、お金のない人は仕事すら与えられない世の中になってしまうかもしれません。
今よりももっと格差社会になってしまうかもしれません。
そういう世界はもう目の前に迫っているかもしれません。
考えると恐ろしいですね。
便利な世の中になりました。
何でもネットで買えてしまう世の中になりました。
でもその便利さが自分たちの首を絞めていることにも気づかないといけません。
そういう世の中になっても必要とされる人にならないといけませんが、それって何なんでしょうね。
暖かみ、優しさ、人情?
人と人との繋がりが薄くなり、何でも機械に頼るようになりましたが、逆にこれからの時代そうした人の暖かみ、優しさが求められるようになるのかもしれませんね。
昨日久々に高校の同級生たちと飲みに行き、楽しい時間を過ごしてきました。
なおさらそうしたことを考える機会になり、改めてそう感じました。
出会いに感謝ですね。