セミナーの講師の先生が言っていました。
『1万時間の法則と言って、プロと呼ばれるためには1万時間必要です。』
毎日8時間働いたとして、25日働いて1ヶ月で200時間、一年で2,400時間。
4年で約1万時間です。
『石の上にも三年』
とも言いますが、みっちりしっかり働いて3年から4年はプロと呼ばれるには必要だということです。
長い年月ですね。
これは仕事だけのことでもありません。
趣味の世界でも同じです。
ギターの練習、若いときに男子はみんなやったと思いますが、一日2時間程度2ヶ月や3ヶ月やったところで弾けません。
Fのコードでだいたい引っかかりますよね。(笑)
英語の勉強でも同じです。
中学校で週3時間勉強しても年間で150時間、3年間で450時間。
高校でも週3時間勉強しても合計900時間。
うーん。
しゃべれないのも納得ですね。
仕事でも同じです。
真剣に取り組んでいる時間が1日のうちに何時間あるかで、プロになれるかならないかが決まります。
私の中のプロの定義。
『気持ちよく対価を支払わせてもらえる人。』
ここに集約されます。
たくさん知識を知っているから。
いい物件情報を持ってきたから。
だからプロでしょうか?
私の住んでいるマンションの下にローソンがあります。
働いている社員さんらしき人、アルバイトの若い女の子、店長さん、たくさんの従業員がいますが一人だけ感心してしまう女の子がいます。
いつも朝にローソンに寄った際に『カフェラテのL』を頼みます。
最初買った際に
『お砂糖入れますか?』
と聞いてくれました。
『はい。2つ入れてください。』
『かしこまりした。』
とお砂糖2つを入れてくれ丁寧に差し出してくれました。
ここまではよくあることです。
次行ったときには
『お砂糖2つでよかったですか?』
そこから1週間も経てば何も言わずに2つ入れて差し出してくれるようになりました。
私はつい
『いつもありがとうございます。』
と小さい声で言いました。
ありがとう。とかありがとうございますではなく、いつもありがとうございますです。
普段から買い物したら『ありがとう。』という癖はあります。
食事をしたら
『ご馳走さまー。』
これは普通のことなんですが、つい出た言葉が『いつも』です。
いつも気にしてくれてありがとうです。
たった180円のカフェラテLですが、ちょっとしたことでお客様の気分はこんなにもよくなるのです。
この話にはまだ続きがあるのですが、さすがに私も健康に気を使い途中から砂糖を1つに変えました。
この女の子の時には勝手に作ってくれるので言いにくく、その時は砂糖2つのカフェラテを飲んでいましたが、違う子がレジを打ってくれた時には砂糖を入れてくれません。
『砂糖1つ入れてもらえますか?』
この声が聞こえていたのか、次カフェラテを買う時には
『お砂糖お1つでしょうか?』
その次には
『お砂糖1つでいいですか?』
その次には
前と同じように何も言わずに作ってくれるようになりました。
違う店でも買ったことがあるのですが、普通砂糖とか入れてくれるサービスってないのですよね?
提供の仕方も人それぞれです。
カップの蓋を閉めて渡してくる人。
↓
砂糖入れる時にもう一度開けなくてはいけないので面倒だ。
カップの蓋自体を渡してくれない人
↓
何か適当感が感じられてどうかな・・
カップと蓋を別々に渡してくれる人
↓
少し親切に感じる
たった180円のカフェラテ1つでもお客様の印象は様々です。
渡し方1つでも印象は変わります。
ローソンのアルバイト店員さんでもこれだけの差が生まれます。
時給にすれば100円も変わらないかもしれません。
ひょっとしたら同じかもしれません。
でも私からすればこの女の子はプロです。
お金を支払っている人に『ありがとう。』を言ってもらえる仕事をしていればもう立派なプロです。
お金の多寡ではなく、感謝してもらえる仕事をする人、それがプロです。
お金、対価とは相手が求める代償です。
つまり対等な値段、それが対価です。
自分が行った仕事以上に評価してもらえれば『ありがとう。』という言葉に変わります。
仲介手数料を無料にしても感謝してもらえないこともあるでしょう。
逆に法定報酬額の満額をいただいても感謝してもらえることもあります。
仲介手数料を割引く事がサービスだと勘違いしている業者さんもいます。
また仲介手数料をまけてもらうことがサービスだと勘違いしているお客様もいます。
仲介手数料って報酬額が決められています。(上限ですが)
でもコンサルティングフィーって決められた報酬額はありません。
やり遂げた仕事によって報酬額は変わります。
『高い』と思われることも、『それだけでいいの?』と思ってもらえることもあるでしょう。
やはり『高い』とは思われたくはありません。
でもかと言って最初から低い金額を提示することも何だか違います。
競売のサポート業務も落札代金の3%にしていますが、実際仕事量に対して割りに合わないなぁと思うこともあります。
でも何故その仕事でも喜んで引き受けるのか?
その仕事だけの付き合いではないからです。
お付き合いの始まりとしてはいいきっかけになるからサポートするわけです。
お金の多い少ないではないですよね。
『ありがとう。』
この言葉を少しでも多くのお客様からいただけるように、これからも頑張っていきたいと思います。
1万時間以上この仕事をしているので、さすがに自称プロと呼んでも怒られませんよね?(笑)
今度はプロの中のプロ。一流のプロを目指して。
さらに超一流のプロを目指して頑張りますね。
今日のセミナーの講師の先生も不動産業をやられている先生でした。
まだ上には上がいるものです。
改めて自分が成長する機会を見つけてしまいました。
さぁて、頑張りますか