三人寄れば文殊の知恵という言葉があります。
もちろんこれは、3人いれば文殊菩薩と同じような知恵が出るという意味です。
対義語としては、三人寄っても下種(ゲス)は下種という言葉もあります。
これは、いくら三人集まっても心が卑しい人が集まれば良い知恵は生まれないという意味だそうです。
また、船頭多くして船山に登るという言葉があります。
これは、進む方向を決める船頭がたくさんいればとんでもない方向に進んでしまうという例えです。
いくら人が集まっても、みんなが主導権を握ろうとするとおかしな方向に進むし、卑しい考えの人ばかり集まっても良いアイデアは生まれない。
何が言いたいかというと、知恵を持たない人間同士が集まっても何も生みださない。
自分の考えを曲げない人間同士が集まっても、おかしな方向に進んでしまう。
でも、大して知恵のないもの同士でも寄り集まり、議論することにより良い知恵を生み出すことができるということです。
私がL-style Clubという不動産サロンでやろうとしていることは、まさにこれなんです。
ご参加いただいている方々はみなさまがプロというわけではありません。
でも、不動産知識を学んでいただき、情報を共有することで、プロに負けない知識を身につけ、不動産というものに対してしっかりとした自分の考えを持っていただくことはできます。
その上で、しっかりとした考えのもとにディスカッションできる場を作りたいというのがこのサロンの趣旨でもありました。
だって、不動産のことでいろいろ議論するって楽しいじゃありませんか。(笑)
不動産オタクというか、不動産という仕事が趣味の私とすれば、そういったディスカッションできる仲間の存在って自分の考え方自体を進化させる大きな要因になるからです。
『この物件はちょっとリフォームにお金がかかりそうだ。』
『水回り比較的新しいから、ちょっといじったらいい物件になるんじゃない?』
『前の道路調べた?下手したら道路認定されてない可能性あるよ。』
『これ、裏の空き家も買い取れればバケるんじゃない?』
一人の意見では、YESかNOしかない話が、反対意見や慎重な意見、逆に前向きな意見も飛びかえば、今まで見送っていた物件までも視野に入ってくるようになるかもしれません。
『これ面白そうだから、おれ買うよ。』
『えー。それなら私が欲しい。』
『じゃあここで一発勝負の入札で決めよう。』
なんか楽しくないですか?
そんな姿を想像すれば、もうそこにはワクワクしかありません。
最初のうちは勉強会が主体になってはしまいますが、会員さんが慣れてくればそのようなディスカッションの場も定期的に設けていきたいと考えています。
また、士業の先生方や職人さんなども講師としてお招きすることも企画しています。
立派な先生方をご招待すると、みなさまにもご負担を強いる形になってしまいますので、仲良くさせていただいてる先生方(みなさま優秀な方ばかりですが、セミナー講師とかより実務で頑張ってらっしゃる先生方という意味ですので)からお声がけいたしますので、その節はご協力下さいね(笑)
やりたいこと、実現させたいことはたくさんあります。
その自分がいいと思っていることでも、会員さんからするともっとこうして欲しいという意見も当然出てくるものと思われます。
その意見をどんどん吸い上げ、より良いものに変化させていく、これまた楽しみなことだと思っています。
いろんな文殊の知恵を出せるような場を作るため、自分自身ももっともっと勉強しなくては。
せっかくアウトプットができる場ができたのだから。
そんなプレッシャーを自分自身にかけながら、これからも頑張っていきたいと思います。
ということで、これからもみなさまよろしくお願いいたしますm(_ _)m