いよいよこういうサービスも出てきだしましたね。
損害保険とか生命保険、住宅の査定からリフォーム、車の売却などでも一括査定という方法が増えてきました。

先日私も荷物の運搬で引越し業者の一括査定を利用しましたし、コピー機導入の際にも利用させてもらいましたが、この一括査定を申し込むことによって、自動的に価格競争をしてくれるので、お安く荷物の運搬も、コピー機の導入も行うことが出来ました。
しかも自分が思っている以上に安くしてもらえましたし、値切りなど入れなくても相手方が他社に負けないような値段を出してくれるので、値切るのが苦手な方でも利用価値はあります。

住宅査定でも同じことが言えます。
うちでも一括査定サイトに登録をしているのですが、他社でビックリするような価格を提示されて負けてしまうことがあります。
売る側にとってはより高くで売ってくれそうなところを選べますから、査定で負けてはしまいましたがお客様にとってはよかったのかもしれません。

何社かと比較せずに営業マンに丸め込まれて高く物を買わされたり、安く売らされたりということを防げるかもしれないので、個人的には一括査定サイトというのは利用すべきだと思っています。

その中で今までありそうでなかったのが、住宅ローンの一括査定です。

住宅購入は一生に一度の大きな買い物と言われています。
現金で購入できる人はほんの一握りですから、ほとんどの方がローンを組むことになります。
そのローンを営業マン主体にしていいのでしょうか?
勧められるままにローン申込書を書いてもいいのでしょうか?
もちろんローン特約を売買契約で利用するためには不動産会社を通さずに自分でローンの段取りを組むというのは現在の流れではNGです。
でもより安い金利であるとか、三疾病、八疾病などローンに付帯するサービスも各行により異なりますから出来れば選びたいですよね。

こういうサービスが出ればお客様自身の選択肢が増えますからいいことだと思います。

かといって、今や住宅ローンは変動金利や固定金利、3年固定や5年固定などローンの種類も多岐にわたっています。
どのタイプを選べばいいのでしょうか?
これは一概にみなさま全て同じというわけにはいきません。
生活スタイルや家族構成が違うわけなので支払い方法や金利が変動したら困る時期なども人によって異なります。
例えば以前もこのブログでも書きましたが、年齢45歳の方が35年ローン、この場合完済年齢がMax80歳になりますので、34年ローンになってしまいますがこの年数で組んでしまっていいのでしょうか?

もちろん返済比率や頭金との兼合い、退職金の有無によって一概にはダメとは言えませんがあまりいい選択肢ではないですよね。
出来れば定年退職までに完済できる年数での組み方がベストだとは思います。
以前のように年功序列の社会システムなら、年齢を積み重ねるとともに収入も増加しましたから、最初の支払いさえ何とかやり繰りできれば後は支払いが滞るということはなかったのですが、今の社会システムではそういうわけにもいかなくなりました。

子どもさんの話でも、大学に進学するということは今の世の中では当たり前になってきていますし、進学の度にそこそこまとまったお金も必要になります。
そういった時期には支払額が計算できた方がいいかもしれませんね。

いずれにせよ、借り入れ出来るMaxまで借りてしまうということはあまりお勧め出来ません。
収益マンションなら別ですよ。
家賃収入で支払いをしてくれますから問題ないのですが、住宅ローンの場合は収益を生みませんので余力のある範疇で支払額を止めておくことが必要になります。

よく『あなたの年収ならいくらまで借りれます。これなら新築が買えますよ』と営業マンはアプローチしてきます。
家族3人なのに、『いずれは家族が増えますから』とか、『売却するときに有利です』という理由を付けて必要のない4LDKを勧めてきたりもします。
これもいかがなものでしょう?
例えば車を購入する時に、ミニバンを買いに行ったのに家族が増えるかもという理由で大きなワンボックスカーを買いませんよね?
きちんと自分の家族構成、ライフプランに合った住宅選びをしないと将来の破綻を引き起こしかねません。

住宅ローン選びも同様です。
今では各金融機関も新規の融資が取りにくくなったので、借換に力を入れています。
一月度の実績では過去最高の数字になったというニュースも出ていました。

これは当初借りた金利と今の金利格差が大きくなったからなのですが、毎月の支払額が大きく変わるからということでフラット35から変動金利の住宅ローンに切り替えるというケースも多く見られます。
固定金利型は生涯支払額が変動しませんので生活設計がしやすくなっていますが、その反面現在のように低金利の時代が長く続くと変動金利型に比べて支払額が大きくなります。
逆に金利上昇局面では有利に働きます。
その辺りの見極めは非常に大切なのですが、ここ20年ほどほぼほぼ変わっていないのです。
20年前に変動金利で組んだ方は良かったですよね。
支払額が増えることなく行けたわけですから。
でもそれでも住宅ローン破綻が後を絶たないのは何故でしょう?
前述した通り、無理してローンを組んだがために引き起こされた現象以外の何物でもないのですよね。
なので口の上手い営業マンにはお気をつけください。
でもこのブログをご覧いただいている方は多分勉強熱心な方なので、そういった心配はなさそうですが(笑)

住宅ローンというのは20年、30年お付き合いしていかなければいけないものです。
結婚生活より長いということもあるかもしれません。
なので、住宅ローン選びというのはすごく大切なのです。
そうした長い付き合いをするものに、こうしたサービスが出来るというのはいいことでしょうね。

簡単に一括申込みが出来るようになることに期待します。