以前自営業者さんの時給って話を書いたことがあります。
土日も祝日も関係なしに、朝から晩まで飛び回っていても赤字の月もあります。
逆にほとんど会社に顔を出さなくてもそれなりの給料(報酬)を得てる人もいます。
これって不公平?
いえいえ。
自分がいなくても仕事が成り立つように作り上げた経営者がすごいだけです。
多くの自営業者さんは私のように朝から晩まで忙しなく動き回っています。
そして、そんなに多いとは言えない給料(報酬)でも頑張っていたりします。
この違いって、まさに経営者の器、素質の話だと思います。
日頃からお世話になってる社長がいて、その会社はすでに息子さんに経営を任せているのですが、私が知り合った頃からでもものすごく急成長しています。
そこでいつもすごいなぁと思ってその秘訣を聞いてみると
『思い切って息子に全部任せてみたらいいやん。』
こんなこと言われました。
『えっ。そんなの無理です。どうなるか心配で心配で。すぐ会社潰れちゃいますよ。』
その社長が言うには
『ネットのことにしても何にしても自分がやるより若い人がやった方が飲み込みが早い。それなら全部任せた方が早いだろ?』
なるほどー。
たしかにできの悪いうちの息子でもPCの作業は私より早い。
完全に任せてしまうことができればまた違う進化の姿が見れるかもしれない。
そうなんでしょうね。
でも、私にはその勇気がない。
思い切ることもできない。
これが経営者の器なのでしょう。
私はどちらかと言うと今流行りのフリーランスタイプ。
誰かに使われるのも誰かを使うのもあまり得意ではないのかな。
なので自分がした仕事が売上になり報酬に変わる今の仕事がお似合いです。
そこでふと自分の時給っていくらになるのだろ?
そんなことを考えてみました。
ただ問題になるのが自営業をしているということは経費がそれなりにかかるということ。
稼ぎ=報酬とはならないということ。
状況によると
稼ぎ<経費
ということも十分あり得ます。
朝から晩まで走り回っても時給0どころかマイナスもあるのが自営業です。
じゃあ年収を労働時間で割ったらどうなの?
と考えても、会社(お店)が赤字なら経営者自らその赤字を補填するのも自営業です。
年収600万円、会社が年間200万円の赤字となれば、差し引くと400万円。
でも、年収をベースに所得税、住民税は引かれちゃいますよね。
実質年収でいうともっと少なくなってしまいます。
しかも経営者なら残業手当もなければ休日手当もありません。
つまり私みたいなタイプは経営者という選択肢ではなく、フリーランスという立場で固定経費なし、報酬は取り決めた契約方式で受け取る、この形が本来ならベストなのです。
不動産会社で働き出してもう26年になりますが、会社勤めしていたときからずっと歩合給で働いてきました。
これは自分にとってとても都合のいいシステムでした。
ただ一つしんどかったのが、自分のタイムスケジュールで動けなかったこと。
社員として働いていますから、会社に在籍しているので、休日も労働時間も拘束されてしまいます。
今みたいな労働環境ではありませんでしたので、月4回の休み、朝9時から夜8時過ぎまで仕事。
これが当たり前でした。
時間を拘束するくせに、決まった固定給がない。
今から考えると労基に違反しまくりの話ですが、その当時はそんなことを知る社員も少なく、ほとんど問題視されていなく、
『辞めたきゃいつでも辞めていいよ。そんなに稼げる場所他にないから。』
こういうスタンスですよね。
流石に今では、不動産業界も週休2日制、残業禁止、休日出勤禁止など大手不動産会社なんかで導入され、一般的になってきました。
不動産会社の働き方も変わってきたということです。
不動産営業で何時から何時まで必ず会社にいないとダメ。
これってとてもナンセンスな話です。
お客様がオフの時に商談に行くことが多い仕事ですし、土日祝は関係なし。
不動産物件の調査するのは平日、金融機関と話するのも平日。
『じゃあいつ休むの?』
ですから、平日の1日水曜日が定休日と定めるのが好都合なんですよね。
でもその水曜日に決済や商談が入ったりすると、
『今週休みないや。』
よくある話でした。
それなのに朝から晩まで会社に出勤して、時間を拘束される。
その上お客様の仕事終わりに商談。
そりゃ若い子は長続きしないし、結婚した女性は辞めざるを得ない職場環境ですよね。
働く時間は短くし、それでも稼げる環境作り。
こうならないと不動産業界に優秀な人材を引き留めておくことは難しくなります。
これは前の会社でマネージングしている時からのテーマでした。
女性が働きやすい環境。
結婚して子育てしながらでも継続して働ける職場作り。
私は不動産という仕事は女性向きの仕事だと思っています。
仕入れや融資、トラブル対応などは男性向きの仕事だと思いますが、接客やリフォーム、初期の相談などは男性よりも女性の目線の方がお客様に受け入れられやすいと思っています。
ただ正社員の固定給という給与体系ではフレキシブルな勤務体系を取ることが難しく、断念していました。
それが今のように様々な雇用体系が確立されてくると実現可能なようにも思えてきます。
自分の空いた時間をうまくコントロールしてもらい、不動産を斡旋することにより報酬を得ることができる。
時給800円とかのパートで週3、4日働くのではなく、週2、3日(提案する物件を精査する時間を含めて)働いて、月に1本、2本の売買契約をこなすことができれば、旦那さんの収入なんて軽くオーバーすることもあるかもしれません。
ママ友同士の会話から引越しの話をゲットしたり、近所の噂話から相続の相談をゲットしたり。
今までなら頭の上を通り過ぎていたただの会話が仕事に変わるかもしれません。
そんな場所を提供できれば面白いんじゃないかなと。
もちろん部屋探しのノウハウから、売買契約の調査まで全てフォローできる環境は整っています。
後は今の事務所では狭すぎるので引越しを済まして受け入れ準備を整えていこうかなと。
まぁ、これは自分がそんな環境で働きたいと思っていた環境を作ったらどうなるんだろ?
というただそれを実現したいだけの話なんですけどね。
週3日だけ働いて月収50万。
理想の働き方です。(笑)
働きたいときだけ働いて、でも働いた分の報酬はしっかりと欲しい。
そんな夢みたいな働き方を実現させてみたいなと。
会社側は働いてくれた分の報酬はしっかりと支払い、時間の拘束もしない。
その代わり、報酬の対価はあくまで労働時間ではなく成功報酬のみ。
それなら実現できそうでしょ?
まずはそんな目先の目標から一つ一つこなしていき、夢の実現へ向けてラストスパートです。