仕事柄、レントロールというものをよく目にします。
『レントロールって何?』
『新しいロールケーキ?』
って思う人は少ないかとは思いますが、念のため説明しますと、賃貸マンションなどの収益用物件の家賃一覧表です。
○号室の家賃はいくら、共益費はいくら、預かり保証金はいくらなどと書かれているものです。
収益用不動産を購入する際には、この物件を購入した際には毎月いくらの家賃収入があるのか?
また、その入居者が退去したときにはいくらの返還金が必要なのか?
ということが当然気になります。
というよりも、それが分からなければ検討すらできません。
そこで購入を検討する際に、所有者、管理会社さんからそのレントロールをいただくのですが、同じ間取り、同じ広さの部屋でも現在の賃料に差があるものなのです。
201号室は家賃6万円。301号室は家賃4万円。
などと極端な差がある場合があります。
どうしてその差が生まれるかというと、入居した時期によることがほとんどです。
10年前から入居しているAさんは6万円。最近入居したBさんは4万円。こうした状況がよく存在します。
昔から借りてくれているAさんの方が高いの?
そうなんです。
不思議ですよね。
いわばAさんはヘビーユーザーです。携帯電話の会社さんなら何年割引みたいなプランがありますが。賃貸住宅では一切ありません。
Aさんのお部屋は大した改装もせずに契約してもらったのに、Bさんの安いお部屋はフル改装、浴室やキッチンまで入れ替わっているというケースも無きにしも非ずです。
古くから借りていただいている入居者さんということは、家賃の滞りもなく、周りの入居者とのトラブルもない入居者さんだったりします。
しかも、このAさんが退去すれば、新しく貸すお部屋はリフォームも必要ですし、Bさんと同じように安い賃料になってしまう可能性もあります。
ではどういう対応をすればいいのでしょう?
ここで思いつくのがAさんの賃料を適正な金額に下げてあげればいいんじゃないということです。
そうですよね。
そうすれば一番いいのです。
でも、そこにはそう簡単にできない理由が。
なぜなら入居者はAさんだけではないからです。
Bさんは除いて、Cさん、Dさん、Eさん・・・
他に何部屋あるのかという話ですが、家賃を2万円下げてあげるとしても5部屋あれば10万円です。
しかも毎月10万円です。
なかなか踏み切れないのはたしかです。
でも現在空いているお部屋。しかも2ヶ月、3ヶ月申し込みが入らない。
そのお部屋のお家賃を5,000円下げて募集しよう。
これは、少しの勇気で行うことができます。
『現在いい家賃で入居してくれている人の家賃をわざわざ下げなくてもいいんじゃないの?』
『下げたところでずっと住んでくれるわけじゃないんでしょ?』
その通りなんですよね。
実際に入居者さんから家賃値下げの交渉が来たとしても応じない大家さんが多いのではないでしょうか?
私も家賃を下げてほしいという交渉を受ければ、いいですよとすぐ快諾はなかなかできません。
でも断れば退去してしまうかもしれない。
そんな不安もよぎります。
そこで折衷案として、
『3,000円だけ値下げしてあげましょう。』
『5,000円下げてあげるから、1年間は解約しないと約束してくださいね。』
などと答える場合がありました。
でもたぶんこのような入居者さんたちは、値下げしなくても退去しなかったと思います。
退去を考えているなら、部屋探しにも出かけているでしょうし、近隣物件の相場もある程度把握してあるはずです。
交渉するのに手ぶらでは臨みませんので。
物件は見に行ったけど、新たに保証金を提供したり、引越代を払ったり、そもそも引越しの手間を考えればそのまま住んでおきたいなという結論に至ったので、今の家賃を下げるように交渉しに来ているのです。
ただ、あまりにも邪険な対応をすれば、気分を害して引越ししてしまうかもしれません。
そのあたりの判断は難しいですよね。
でも、こうした駆け引きもオーナーさんの手腕の一つであったりします。
結局、住んでいる物件の家賃を交渉しに行っても大して家賃は下がらないということです。
逆に新たに購入する立場の人からすると、長期間にわたり住んでいる家賃高めの入居者がいる。
この人が退去すれば家賃は大きく下がってしまう。
という心配はそこまでしなくていいということです。
でも長い目で見れば当然入れ替わりはありますので、家賃が下落傾向の状況下では家賃収入が減少していくことは間違いありません。
ただ長期的に見ることが必要ですということです。
よく収益物件を購入する際に、
『今のレントロール上ではこの収益だが、今の相場で引き直すとこの賃料収入だ。なので、そこで収益性が合う物件を購入するんだ。』
という方がいます。
たしかに理論上は大正解です。
でも、そこに当てはまる物件はなかなか出てきません。
今の収益物件は売り手市場ですから、買い手は山ほど存在します。
自分が二の足を踏んでいる間に、そこそこの利回りの物件はどんどん捌けてしまいます。
なので見極めは難しいですよね。
でも自分なりの見極め基準を持つということは大事です。
その基準に合わない物件は買わないと決めて判断するなら一番ベストでしょう。
そのスタンスで考えている人は今の時期、物件は購入できていないと思います。
それでいいと思って判断しているわけですから、もちろん間違いではありません。
今日のお話はその購入側の立場のお話のつもりではなかったのですが、ついついそっちに話がずれてしまいますね・・・
賃貸でお部屋を借りている方にとって、今の時代は住み替えするにはとても適している時代です。
昔は1Roomを借りるにしても、礼金で15万円、20万円している時代もありました。
仲介手数料も家賃の1ヶ月分必要というのが相場でした。
でも、今は敷金・礼金0円は当たり前の世の中になってきましたし、仲介手数料も高いところで家賃の半月分です。
1Roomなら初期費用で10万円、15万円あれば引越しできてしまいますし、引越し業者も安い業者さんも多数あります。
3年も4年も同じお部屋に住んでいるなら、引越しを考えてみてもいいかもしれませんね。
株式会社ライフコンサルティングでは賃貸のお部屋探しのお手伝いもさせていただいております。
賃貸居住用仲介の場合は、仲介手数料無料です。
じゃんじゃんお問い合わせください。
『レントロールって何?』
『新しいロールケーキ?』
って思う人は少ないかとは思いますが、念のため説明しますと、賃貸マンションなどの収益用物件の家賃一覧表です。
○号室の家賃はいくら、共益費はいくら、預かり保証金はいくらなどと書かれているものです。
収益用不動産を購入する際には、この物件を購入した際には毎月いくらの家賃収入があるのか?
また、その入居者が退去したときにはいくらの返還金が必要なのか?
ということが当然気になります。
というよりも、それが分からなければ検討すらできません。
そこで購入を検討する際に、所有者、管理会社さんからそのレントロールをいただくのですが、同じ間取り、同じ広さの部屋でも現在の賃料に差があるものなのです。
201号室は家賃6万円。301号室は家賃4万円。
などと極端な差がある場合があります。
どうしてその差が生まれるかというと、入居した時期によることがほとんどです。
10年前から入居しているAさんは6万円。最近入居したBさんは4万円。こうした状況がよく存在します。
昔から借りてくれているAさんの方が高いの?
そうなんです。
不思議ですよね。
いわばAさんはヘビーユーザーです。携帯電話の会社さんなら何年割引みたいなプランがありますが。賃貸住宅では一切ありません。
Aさんのお部屋は大した改装もせずに契約してもらったのに、Bさんの安いお部屋はフル改装、浴室やキッチンまで入れ替わっているというケースも無きにしも非ずです。
古くから借りていただいている入居者さんということは、家賃の滞りもなく、周りの入居者とのトラブルもない入居者さんだったりします。
しかも、このAさんが退去すれば、新しく貸すお部屋はリフォームも必要ですし、Bさんと同じように安い賃料になってしまう可能性もあります。
ではどういう対応をすればいいのでしょう?
ここで思いつくのがAさんの賃料を適正な金額に下げてあげればいいんじゃないということです。
そうですよね。
そうすれば一番いいのです。
でも、そこにはそう簡単にできない理由が。
なぜなら入居者はAさんだけではないからです。
Bさんは除いて、Cさん、Dさん、Eさん・・・
他に何部屋あるのかという話ですが、家賃を2万円下げてあげるとしても5部屋あれば10万円です。
しかも毎月10万円です。
なかなか踏み切れないのはたしかです。
でも現在空いているお部屋。しかも2ヶ月、3ヶ月申し込みが入らない。
そのお部屋のお家賃を5,000円下げて募集しよう。
これは、少しの勇気で行うことができます。
『現在いい家賃で入居してくれている人の家賃をわざわざ下げなくてもいいんじゃないの?』
『下げたところでずっと住んでくれるわけじゃないんでしょ?』
その通りなんですよね。
実際に入居者さんから家賃値下げの交渉が来たとしても応じない大家さんが多いのではないでしょうか?
私も家賃を下げてほしいという交渉を受ければ、いいですよとすぐ快諾はなかなかできません。
でも断れば退去してしまうかもしれない。
そんな不安もよぎります。
そこで折衷案として、
『3,000円だけ値下げしてあげましょう。』
『5,000円下げてあげるから、1年間は解約しないと約束してくださいね。』
などと答える場合がありました。
でもたぶんこのような入居者さんたちは、値下げしなくても退去しなかったと思います。
退去を考えているなら、部屋探しにも出かけているでしょうし、近隣物件の相場もある程度把握してあるはずです。
交渉するのに手ぶらでは臨みませんので。
物件は見に行ったけど、新たに保証金を提供したり、引越代を払ったり、そもそも引越しの手間を考えればそのまま住んでおきたいなという結論に至ったので、今の家賃を下げるように交渉しに来ているのです。
ただ、あまりにも邪険な対応をすれば、気分を害して引越ししてしまうかもしれません。
そのあたりの判断は難しいですよね。
でも、こうした駆け引きもオーナーさんの手腕の一つであったりします。
結局、住んでいる物件の家賃を交渉しに行っても大して家賃は下がらないということです。
逆に新たに購入する立場の人からすると、長期間にわたり住んでいる家賃高めの入居者がいる。
この人が退去すれば家賃は大きく下がってしまう。
という心配はそこまでしなくていいということです。
でも長い目で見れば当然入れ替わりはありますので、家賃が下落傾向の状況下では家賃収入が減少していくことは間違いありません。
ただ長期的に見ることが必要ですということです。
よく収益物件を購入する際に、
『今のレントロール上ではこの収益だが、今の相場で引き直すとこの賃料収入だ。なので、そこで収益性が合う物件を購入するんだ。』
という方がいます。
たしかに理論上は大正解です。
でも、そこに当てはまる物件はなかなか出てきません。
今の収益物件は売り手市場ですから、買い手は山ほど存在します。
自分が二の足を踏んでいる間に、そこそこの利回りの物件はどんどん捌けてしまいます。
なので見極めは難しいですよね。
でも自分なりの見極め基準を持つということは大事です。
その基準に合わない物件は買わないと決めて判断するなら一番ベストでしょう。
そのスタンスで考えている人は今の時期、物件は購入できていないと思います。
それでいいと思って判断しているわけですから、もちろん間違いではありません。
今日のお話はその購入側の立場のお話のつもりではなかったのですが、ついついそっちに話がずれてしまいますね・・・
賃貸でお部屋を借りている方にとって、今の時代は住み替えするにはとても適している時代です。
昔は1Roomを借りるにしても、礼金で15万円、20万円している時代もありました。
仲介手数料も家賃の1ヶ月分必要というのが相場でした。
でも、今は敷金・礼金0円は当たり前の世の中になってきましたし、仲介手数料も高いところで家賃の半月分です。
1Roomなら初期費用で10万円、15万円あれば引越しできてしまいますし、引越し業者も安い業者さんも多数あります。
3年も4年も同じお部屋に住んでいるなら、引越しを考えてみてもいいかもしれませんね。
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