最近のニュースで奨学金が払えずに破産するケースが増えているという報道がありました。

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過去5年間で1.5万人が自己破産し、約半数が連帯保証人の親族となっていますが、そりゃそうですよね。

連帯保証人ですから。

連帯保証人は本人に対して催告するように言う抗弁権がありません。

つまり債権者は本人、連帯保証人どちらに催告してもいいことになっています。

元々子どもが大学に進学する際に学費を調達できなかったため、子どもたちが奨学金を借りることになったのではないですか?

高校までは親の役務、大学進学は自らの意思?

その辺りの感性が私にはもう一つ理解できていなくて。

私は大学に行かせてもらいました。
でも親が全ての学費を出してくれていました。

こういったニュースが出ることによって初めて、自分は恵まれていたのだと実感しています。

うちの場合妹も大学に進学しましたから、親の負担は大変なものだったと思います。

でももしこの学費を、奨学金という形で借り、自分が働き出してから給料の中から返済していくと聞いていたら大学進学の道は選ばなかったと思います。

うちの親は
『みんな大学に進む時代だから。』
そんな理由だけでその学費を工面してくれました。

そこに感謝の気持ちはその当時持てていませんでしたから、学校にもほとんど行かずフラフラと遊び歩いていました。

今の大学生がその当時の私と同じだと思っているわけではありませんがもし、

『その学費が奨学金という借金で支払われていること。』

『その借金を卒業後毎月給料の中から支払っていかなければならないこと。』

『この借金を滞納した場合、個人情報として登録され、その後のローン借入の際に影響を及ぼすこと。』

このことを知らされていたとしたら、もっと一生懸命勉学に励むでしょうし、そもそも進学という道を選んだでしょうか?

奨学金で大学進学したために、その借金が残っているため結婚を諦めたという女性の話も聞きます。

少ない手取りの中から毎月奨学金を返済しているため、いつまでも実家暮らしで独り暮らしや車の購入なんか考えられない、そんな若者たちもたくさんいます。

『みんな大学に進むから私も。』

この考え方自体がマスメディアの影響であり、今の高校教育の影響です。

『まだ社会に出るのが不安だから進学。』
『進むべき道がまだ見つからないから大学に進学して探す。』

問題を先延ばししているだけの話です。

『もっと学びたい。』
『進みたい道に進むためには大学進学が必須だから。』

こんな理由で大学に通いたい、でも学費がないから進めない。
そういう人のために奨学金制度はあるはずで、学力が伴っているけど家庭の事情で進学ができない人なら企業や政府が後押しすればいい。

今は就職したら奨学金を肩代わりするという企業も出てきました。

きちんとした目標を持った人なら入学前から企業が入学金、授業料、通学費など負担することもアリではないでしょうか?

でも学力が伴っておらず、何となく進学する人が奨学金を借りてしまえば
『ただ大学に進み借金を背負っただけのこと。』
になってしまいます。
というより、なってしまっています。

車の免許取得もローン、大学の学費もローン、車購入もローン、そして家族を持って住宅購入でローン。

ローン地獄です。

今は資格取得のためのローンもあったりします。
クレジットカードで海外旅行に行けたり、仮想通貨まで買えるようになった時代です。

『一括で払えないから分割に。』
『毎月の支払額を抑えたいからリボ払いで。』

どんどん深みにハマっていきます。

そもそもその時に払えなかったものが、いくら分割とはいえ払いきれるとも思いません。

他に欲しいものができればまたローンで。

日本政策金融公庫の教育ローンという制度があります。

これは親御さんが借主で最長15年、世帯年収200万円以内または3人以上の子どもがいる家庭は500万円以内で最長18年返済。

固定金利で今なら1.76%の金利で借りることができます。

返済義務者は親御さん(保護者)です。

子どもを大学に進めさせてあげたいのなら親が負担するべきです。

子どもが返済義務のこと、返済できなかった場合のリスクを理解した上で自らの意思で進学したいと言うなら別でしょうが、その説明もせずに子どもに借金を背負わす親に問題があると思います。

返せなくなったら、
『こんな制度があるからだ。』
『そんな話聞いていない。』

もう無茶苦茶です。

親なら子どもに借金を背負わすくらいなら、自分が背負う。

自分が背負えないなら、子どもに現状を説明して理解してもらう。

『ごめん。あなたの大学のために私は借金を背負いたくないんだ。』

こうはっきり言えばいいんです。

金利が安いからという理由だけで奨学金を選ぶ親の神経が私には分かりません。

『子どもが選んだことだから。』
そう思うなら、自分名義で教育ローンを借入し、就職してから子どもから毎月少しづつ返済してもらえばいいんじゃないですか?

それならこのニュースのように
『奨学金で自己破産』
なんてことにはなりません。

少なくとも自分が自己破産するだけで、子どもの人生は守れます。

それが親の役目では?

そんなことを思いながらこのニュースを見ていました。

Twitterにも書き込みましたが、とても140字では伝えきれなかったのでブログに書きました。

いろんなご意見もあるとは思いますが、これは私見です。

独り言です。

子どもがかわいそう