よくこのブログでも書くことですが、日本の空き家率の上昇が止まりません。
新しく着工されている住宅は増え続けていますし、人口がいきなり増加することもあり得ません。
今日本の住宅総戸数は5200万戸、これは平成25年の統計なので今ではもっと増えています。
それに対して日本の人口は1億2000万人ですので約2.3人に一戸ということになってしまいます。
もう新規の購入、買い替え、住み替えの需要だけではとても追いつかない状況ですよ。
でも最近、居住用の不動産ではなく不動産投資として購入する方は増えています。
あと海外からの投資家さんたちが購入することも増えてきています。
でもよく考えてみてください。
購入する方が増えても、実際に居住する方は増えていないのです。
なので空き家率が変わることはありません。
ではどうすればいいのでしょう?
結局は住んでもらえる人を増やさないことには、空き家問題は抜本的に解決しないのです。
今日本政府は海外からの旅行客の誘致を積極的に行っています。
また外国人労働者の受け入れも積極的に行っています。
もうこれしかないのです。
少子高齢化で生産人口が減少し、国内消費も落ち込んでいます。
消費も労働力も海外の人たちに頼らざるを得なくなっています。
今までと違い、国外の人たちに日本国民は助けてもらわなければいけない時代になってきています。
日本の良さ、生活するのにとても適している国ということを東京オリンピックではきっとアピールできるでしょう。
そういう時代に備え、今からたくさんのことを準備していく必要があります。
まず語学力、コミニケーション能力。
これが日本人には一番欠けている要素です。
今までは日本に住んで、日本人相手だけに仕事をしてきたので他の言語を取得する必要はありませんでした。
でも何年後かには部屋を借りにくるのは外国人、家を買いにくるのも外国人、不動産だけでなく物販や飲食店なども大半のお客様が外国人という現象に変化するかもしれません。
そう考えると英語だけでなく、韓国語や中国語も習得しておきたくなりますね・・
いったい何歳まで勉強すればいいのでしょうか・・
ところで今日のテーマの不動産のシェアという話です。
シェアというか、自分が使わないときに建物を有効活用すればという話です。
日本はこれから観光大国へと変化を遂げていくでしょう。
多くの外国人が日本に訪れます。
その中には観光だけでなくビジネスでも長期間滞在する方は増えてくると思われます。
そういう方向けに自分の部屋を貸出し、自分は長期で旅行に行くというライフプランはいかがでしょう?
民泊だけでなくこうした活用方法というのはこれから増えてくるかもしれません。
海外の観光地などでは自分がバカンスで使うとき以外は旅行客に貸し出すというやり方はもはや一般的です。
日本の観光地、避暑地などの別荘地などではこうしたやり方っていうのも一般的になってくるかもしれません。
こうした活用方法がもっと浸透していけば日本の空き家問題の解決に一役買うかもしれませんね。
これは別に海外からの旅行客だけをターゲットにする必要もありません。
日本人の旅行の方法といえば今まではホテルや旅館というのが相場でしたが、民家の活用ができればまた一味違う旅行を楽しめるかもしれません。
そういう意味ではこれからの不動産業としては観光ビジネスについても、もっと意識していったほうがいいかもしれません。
不動産管理の面でも賃貸住宅の管理だけでなく、空き家管理という新たなビジネスが展開されていますが、ここにまた宿泊者管理や出張者のマッチングなどの新しい形の仕事が増えるかもしれないですね。
自分が使わない間の空き家を有効活用してもらえるコンサルティングとか。
まだまだ不動産屋さんの仕事もそう考えるとありそうですが、うかうかしていると他の業界にシェアを取られてしまいますよね。
早め早めに動いていかないと時代は待ってくれません。
のんびりしたスローライフを老後に送ろうと思うと自分で収入源はきちんと確保しておきたいですよね。
家賃収入というのはやはり魅力です。
短期滞在の場合は家賃収入ではなく宿泊料になってしまうでしょうが、こうした収入源は何とか老後までに確保したいですよね。
若いときによく行ったスキー場のペンションオーナーとかに憧れました。
沖縄に遊びに行ったときも小さなコテージをいくつか所有していて、バーベキューをしてくれたオーナーにも憧れました。
そういうスローライフな感じで、なおかつ悠々自適な生活ができれば幸せかなと
いつも思い続けているのですが、今はまだ過労死しそうなくらい働いています。
でもいろいろな国からこの日本にこの調子で観光客が押し寄せてくれるなら、そういう生活は決して夢ではなくなりますよね。
本当は南の島で日本人観光客相手に同じことやりたいのですが、それは老後の夢として残しておきますか(笑)
いずれにせよこれからの不動産は、流通の仕方も活用の仕方も変わってくるでしょう。
何が正解か?
どの形が正解か?
は今はまだ分かりませんが、従来のままでは通用しなくなるのは明白です。
なので、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいと思います。
何年後かの自分が、今の自分では想像できない自分になれているようにありたいと思います