私がこの業界に入ったのは22歳のときなので23年前になります。
そして賃貸仲介の仕事をしていたのが23歳の夏頃からなので22年前になります。
その当時は貸し手市場だったので、家主も強気だし、お客様も店舗に溢れるくらい押し寄せていました。
私が働いていたお店では一カ月で200組くらい新規のお客様が来てた記憶があります。

平成5年といえば賃貸住宅の新築ラッシュでした。特定賃貸住宅、住宅金融公庫の融資による賃貸住宅建設が主流でファミリータイプの新築マンションが次々と建設されていました。普通なら競合しそうなので厳しい状況になりそうですが、大阪市内の場合公団住宅には毎回予約が殺到し、完全に賃貸住宅が不足していたのです。
1991年から始まった大阪市の新婚世帯に対し家賃補助が出ていたのも拍車をかけ、まさに家主にとっては左団扇の時代ですね。
ここで大阪市の新婚補助制度の推移を見てみます。
当初は月額上限25,000円を3年間に渡り受けれるというものでした。
それが1993年には5年間に拡充され、さらに新婚という限定から婚姻後2年以内に緩和されました。
家賃5万円以上の金額に対して補助金がおり、例えば家賃6.5万円なら月額1.5万円。7万円なら月額2万円。上限の2.5万円の補助を受けようとすると7.5万円以上の物件を賃貸することになるというか、家賃5万円の物件を借りても家賃7.5万円の物件を借りても自己負担額は変わらないということで、必然的に家賃が上がっていきました。
若い新婚世帯でも必要のない3LDKを借りたり、新築のマンションを借りたりという現象が起こっていました。
その当時はこの新婚補助制度の影響で大阪市以外からも新婚世帯が多く引越してきました。
その影響もあり、人気のあるマンションはとにかく入居審査も厳しかったです。
申込者の収入証明はもちろん、連帯保証人の収入証明まで求められるケースもあり、契約前に面接を求められるケースもありました。
単身用マンションでも、水商売、運送関係、建築・不動産関係の仕事は敬遠され生活保護世帯を受け入れてくれる物件もかなり少なかった思い出があります。

この新婚補助制度も2002年には上限2万円に引き下げになり、2006年には15,000円に。そして2012年に新規募集がストップしました。
その頃からファミリータイプの賃貸マンションの家賃はだんだん低下し、賃貸住宅の空き部屋も増加していきました。
当然そうなると空室を埋めるために審査基準も緩やかになってきます。
生活保護世帯の入居に関しても、今は抵抗のある家主さんは少なくなってきています。
逆に家賃滞納のリスクが低いということと長期にわたり入居してくれるということで、ほぼ生活保護世帯で埋められているマンションもあるくらいです。

最近では家賃滞納のリスク回避の手段として保証会社も一般的になっているので、審査基準もだんだん緩やかになってきています。
保証会社の審査が通れば審査オッケーですよという管理会社や家主さんも増えていますし、収入や職種によって差別されることも少なくなってきました。
外国人でもOK。保証人なしでもOKという物件も増えてきています。

貸し手市場では家主が強く審査基準も厳しかった。
今は逆に借り手市場になっており、多くの物件から借主は選ぶことができるようになっています。
それに伴い、審査基準も緩やかになり、国籍や職業による差別も少なくなってきています。

そのうち外国人専門のマンション、夜の職業専門のマンションとかも増えるかもしれないですね。

その方がライフスタイルが合うのでクレームも少なくなるでしょうし、入居者にとっても管理者にとってもメリットが出そうです。
賃貸住宅の空き家も増加していく一方な時代で、こういったテーマ型賃貸住宅も求められてくる時代が来るかもしれないですね。

これからの起業家ばかりが集まるマンション(今のシェアオフィスのレジデンスバージョン)や、シングルマザーだけのマンション、シングルファーザーだけのマンションなどもありかもしれないです。
託児所が完備してあったりしたら最高ですね。
働き場所のないお母さんもそこで子守しながら働けたり。

なんかこういったニーズとか企画とか考えていると楽しくなります。
人に勧めるにあたっては失敗は許されないので、もっともっと詳しく調べないとはいけませんが‥

でもこの場合なら、マンションじゃなくてシェアハウスになりますね。
みんなで集まるスペースがなければ意味がないですから。

若い人でもお年寄りでも今は孤立している人たちは多くいます。
小さいワンルームで過ごしていれば尚更そうなっていきます。
私がもしこの歳で一人暮らしをする必要が出てきたら、シェアハウスに住みたいです。
情報交換や情報交流を自宅で出来るなら一石二鳥です。
おまけにさみしくもないですしね(笑)

こういうメリットがあるなら、実家に30回っても住んでいる若者たちも一人暮らし、(一人暮らしとは言わないのかな?)実家から独立して生活をしたいと思わないですかね?

私たちの若い時と比べ、実家の広さ、間取りもかなりゆとりあるような気がします。
実家で6畳の独立間があり、食事、洗濯が付いているなら一人暮らしする意味がないですもんね。
それなら独立する意味を持たせる。住みたくなるものを作らないとダメなような気がします。
万人受けする賃貸住宅が通用しなくなる時代が到来します。

これからは独創性を持った賃貸住宅が求められるようになります。

だってどの新築マンションを見ても中身はほとんど同じですもんね。
外観のデザインも室内の仕様も。

そうなると家賃などの条件面で勝負しないといけなくなります。
必然的に収支が悪化します。

これからも世間のニーズを掴みながら、ニュースと睨めっこしながら新しい情報収集です。
日々勉強です。

すべての関わりあったお客様のために。

それではまた。