今回西日本各地が大雨で大被害に遭いました。

岡山県倉敷市真備町(マビチョウ)でも大被害にあい多くの家屋が水没してしまいました。

今回水没した地域と、ハザードマップで注意喚起していた地域が重なっていたという話があり、ハザードマップへの関心がより高まっていくのではないかと思っています。

元々このハザードマップは倉敷市真備町だけで作られているものではなく、多くの自治体で作成されています。

大雨による川の氾濫だけでなく、土砂崩れなどの土砂災害地震による被害予想図なども作られています。

ただ、一般の方が目にすることはほとんどないのではないでしょうか?

ハザードマップは役所でも手に入れることはできますが、ネット上でも確認することができます。

下の画像が倉敷市真備町のハザードマップです。

真備町

今回氾濫し、水没した地域は下の画像の紫色の部分です。

真備町2jpg

真備町3

上の表を見ると、浸水深5.0m以上の区域と指定されています。

この地域は1972年、1976年にも大規模な浸水があったそうです。

自治体でも河川改修計画も立てていたようですが、間に合いませんでした。

このような地域は今回浸水した西日本各地だけでなく、どの自治体にも点在しています。

数十年に一度の大雨というものを想定して立てられているハザードマップですが、この『何十年に一度』というフレーズを最近何度ニュースで耳にすることかと。

遠いリスクのように思えた大きな災害が、極々身近に存在しているということに改めて気付かされた瞬間です。

先日の大阪北部地震、今回の西日本豪雨被害、全て想定外なのかそれとも想定内なのか?

もう数十年に一度の危険はリアルな危険へと変わってきています。

これが淀川が氾濫した場合の大阪市西淀川区のハザードマップです。
ほとんどの地域で浸水の深さ4.0m~5.5m以上、場所によっては5.5m~7.5mとなっています。

淀川氾濫西淀川区

次に大和川が氾濫した場合の大阪市住吉区のハザードマップです。

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ここでも4.0m以上の浸水の深さがある地域が存在します。
大阪市平野区では大和川が氾濫した場合、ほとんどの地域が1.0m以上の浸水を受けることになります。

hiranoku_yamatogawa

1mの浸水なら、2階部分にいれば命は助かるかもしれません。

でも3m、4mとなるともう丸呑みなので命も助かる可能性は低くなってしまいます。

『そんなことを言ってると住める場所がなくなるじゃないですか?』

そう言われそうです。

確かにリスクは大雨による川の氾濫だけでなく、地震、地震による津波も考えられます。

また、浸水はしないものの土砂崩れによる被害を受けるかもしれません。

そう考えると安全に住める場所ってそう多くないのかもしれません。

人口も減ってきていますし、この際比較的安全な場所に人を集約しそのエリアの安全を最大限図る。

その地域を重点的にインフラの整備、都市機能の集約を進めていく、まさにコンパクトシティの実現化の時期に来ているのかもしれません。

旧約聖書のノアの箱舟ってひょっとして、洪水や大地震による津波のことだったのかもと思ってしまいます。

聖書では箱舟を作り、人々や動物を乗せ信仰のある人々を救いました。

信仰が薄らいでいる今の日本では信仰に代わる存在は何なのでしょう?

経済?

政治?

ノアの箱舟を聖書の記述に基づき現在のメーター法に換算すると135m x 22.5m x 13.5m だそうです。

めちゃめちゃ大きいサイズですよね。

これがまた黄金比率で、実際に洪水、高波があっても耐えられる比率なんだそうです。

「大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。雨が40日40夜地上に降り続いた」(創世記)

旧約聖書創世記の一文。

40日間雨が降り続けた。

そして、水が大地から引くのに1年もかかったとあります。

これって本当に史実に基づく話だったのかもしれません。

地震があって、その後雨が降り続けて・・・

天の窓っていう言葉がよく分かりませんが。

昔キリスト教の教会に通っていた時期がありました。

小学校低学年までです。

幼稚園もキリスト教の幼稚園でした。
(これはただ家から一番近かった幼稚園なだけなような気がします)

なので、小さい頃は聖書や旧約聖書をよく読んでいました。

ほとんど覚えていませんが。

新約聖書は難しく読むのが苦手でした。

でも旧約聖書は物語的な要素が強く、興味深く読んでいたことを思い出します。

今は信仰心もなくなってしまい聖書に触れることもない生活になっていますが、この機会にもう一度熟読してみたいと思っています。

この歳になって改めて読むと感じれるもの、得れるものもあるかもしれませんし。

水害の話が大きく違う話にずれ込んでしまいましたが、でももしノアの箱舟のような大災害、大洪水が起こってしまえば整備して、災害に備えた地域でも助かりようがありませんね。

箱舟に乗って非難するというのは想像できませんが、未曽有の天災により住めなくなる地域が発生するということを今後は考えなくてはいけないのかもしれません。

福島県の原発被害、東北大震災の津波被害、広島県の土砂災害、今回の大雨による水災。

何かの警告かもしれません。

ちょっと宗教っぽくなってきたのでこの辺でやめときますが。

今回の話は宗教を信仰しようという話ではなく、歴史から学ぶということを怠ってはいけないなと自らの教訓にしたいと思います。

防災は予備知識が大切です。

今は膨大なデータが無料で閲覧できる時代ですからね。

学ぶことに制約はありません

リスクも知識や情報を身に付けることにより回避できます

知識や情報をどんどん吸収し、自分の身を守りましょう。


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