人が進化する過程では、常に新しいことにチャレンジしていく必要があります。
現状維持でいいと思っていれば進化はできません。
先日テレビで羽鳥さんが『人生は下りのエスカレーターに乗ってるみたいだと紳助さんが、昔言ってました。止まっているだけでは下ってしまう』と発言していましたが、まさにその通りだと思います。
現状維持では後退してしまいます。
今のような、流れの速い時代では特にそうです。
商売、事業でも10年前と同じことをしていてそのまま成功を続けている人って存在しているのでしょうか?
私たち不動産業界でもこの10年で大きく変わりました。
賃貸物件では10年前にはまだ敷金、礼金0円の物件は少なく、ペットOKの物件も少なかったので、そうした物件を提案するだけでほぼ満室になっていました。
家賃保証の会社もまだそんなに浸透していませんでしたし、礼金0円なんて質の悪いお客様しかこないからイヤだというオーナー様も多かった時代でした。
売買に目を移すと、建売住宅の集客の仕方が大きく変わったのはここ7、8年でしょうか?
以前の新聞折込チラシで集客していたやり方が、若者の新聞離れで集客が落ち込みネットでの集客が主流になりました。
新築戸建を多く供給するパワービルダーの勢いが増して、それまでの不動産仲介といえば中古住宅がほとんどでしたが、その影響で新築物件も取り扱うようになりました。
それまでは建売業者が営業マンを多く抱え、新聞折込でオープンハウスに来場するお客様を取り込んでいたのですが、今では他社に仲介させるケースも増えています。
新聞折込、ネット集客で多くの広告宣伝費を使うよりは他社に仲介手数料を支払って客付けしてもらったほうが安くつくということもあります。
パワービルダーなどでは自社で客付けをしていませんので、そういった面では広告宣伝費の計算も成り立ちやすいのかもしれません。
このように、ここ10年の間に私たちの業界も様変わりしています。
以前と同じやり方をしていたのでは時代の流れについていけません。
その中でも時代の流れを先読みして行動している業者は大きく売上を伸ばしています。
インターネット広告でもそうですが、営業マンが広告を打つのではなく、専門の部隊を雇い入れたり、写真撮影を外注したり、またホームページを強化するために専門のスタッフを雇用していたり方法は様々です。
営業マンの営業のスタイルも同様に変化しているのではないでしょうか?
スマホはもちろんiPadを営業ツールに取り入れたりすることは、もはや当たり前の時代ですし、営業力で押し込む営業ではなくスマートに提案力で勝負する時代に変化してきています。
中古住宅のリフォーム提案はもちろんの事、訪問営業ではなくLine等を使った追客というのも一般化しています。
お客様は来店した時に、名前や電話番号だけでなく勤務先や年収などの個人情報を開示します。
それなのに担当する営業マンは名前しか分からないというのもおかしな話です。
私のお客様はFacebookなどを通じて、私のプロフィールをご覧になってお越しいただいています。
FacebookやInstagramでは家族との休暇の様子などもUPしてますので、ご安心いただいている面もございます。
不動産取引ってやはり高額な取引なので、お任せする相手の情報っていうのも気になりますよということを以前にお客様に言われたことがあります。
SNSといえば、悪いことばかり取り上げられますが、たまにはこうして有益になることもあるのだと個人的には思っております。
今はポータルサイトでは営業マンの紹介とか、会社のホームページでも営業マンの紹介ページくらいは作っていますが、それだけではなかなか分からない面というのもありますので、営業マンの方は是非活用してみてください。
話は戻りますが、私がサポート業務を行っている競売不動産でもここ10年で大きく変わりました。
短期賃借権の廃止などもあり、一般の方が競売に参入しだしたのはそう昔のことではありません。
それまでは競売って不動産屋さんだけのものでしたし、一般の不動産屋さんでは取り扱えないほど難しいものでした。
占有者の権利、賃借人の権利などもそれなりに保護されていたので購入者にはかなりの知識と経験が必要でした。
でも、今ではそういった難しい占有者などと対峙するのも法律で対抗できるようになりました。
なので以前に比べかなり安心して取引できるようになっています。
私が競売に関わりだしたのはまだ7,8年前です。
その頃は不動産取引の仕入れとして利用していました。
競落してリフォームし、再販するという仕事です。
その頃は相場より3割ほど安く落札できていましたので、再販時に利益が2割ほど確保できました。
でもそれだけ旨味があればどんどん参入者は増ますよね。
そうなると利益幅が圧縮されていきます。
今はまさにその状態です。
なので再販用の仕入れ市場としては魅力を失ってしまいました。
ただ短期で見ず、長期で投資用として見た時にはまだまだ魅力的な市場です。
賃貸にしても、売買にしても、競売にしても、これは行けると思えばみんな同じ方向に進みますし、みんなが同じことをすれば、そのやり方は特別ではなく当たり前になります。
特別テクニックが必要なことでなければ他人に真似されることは必然です。
なので、特別なことが出来なければ、誰よりも早く取り掛かることが必要ですし、より早くその情報を掴むことが必要です。
今の世の中、常に新しいことを考え、常に新しいことに取り組んでいても現状維持でいることは難しい世の中です。
これだけの情報社会ですから、新しい情報はどんどん入ってきます。
常に好奇心を持って、情報収集をしないと下向きのエスカレーターに運ばれていってしまいます。
今うちには1歳10ヶ月の娘がいます。
毎日新発見です。
昨日は後ろ向きに歩いてくる遊びを一人で始めました。
ソファやテーブル、ベッドはジャングルジムです。
毎日のように新しい言葉を覚えます。
そのうちのいくつかは、しばらくすれば忘れているのですが(笑)
何事もない生活で、退屈しているわけでもないのに、新しい遊びを思いつき楽しんでいます。
子どもって何にも興味津々、好奇心の塊ですから日々成長できるのですよね。
そういう意味では、自分の仕事を楽しめる環境ってとても大事だと思います。
今は多くのお客様に囲まれ、多くの質問が飛んできます。
自分が専門的にやっていることだけでなく、専門外の話も中にはあったりします。
民泊の話などは当初そうでした。
でも、お客様と一緒に勉強していく中で多くのことを学び、多くのことを経験しました。
その結果、セミナーなどでお話させていただけるまでになりました。
これは自分がもちろん興味あったということはもちろんですが、新しいことに挑戦する機会を与えてくれたお客様がいらっしゃったということも大きな要因です。
未知のことにチャレンジすることは難しいことですが、逆にこんなに楽しいこともありません。
自分自身が変わっていっていることも実感できますし、周りに集まる人達も変わります。
1年前と比べても今と以前では大きく変わっていますし、3年前、5年前と比べれば雲泥の差です。
3年前と言えば、人前で喋ることがとても苦手でセミナー講師のためのセミナーみたいなものに参加させていただいたことを思い出します。
環境が人を変えるということですよね。
現状維持で満足していなければ、必ず人は変われます。
好奇心さえ持つことが出来ていれば、必ず進化していくことが出来ます。
自分の未来は自分が予測できる方向にしか進みません。
自分の可能性を自分が信じてあげないと、誰も自分のことを信じてはくれません。
なので、どんどん新しいことにチャレンジしましょう。
そして、その歩んでいく道に少し不安があるなら、全力でサポートいたします。
微力ながら多少のお力添えは出来るのではと思っています。
明るい未来を創るために頑張りましょうね。