TOP1126

以前このブログで少し触れたタワーマンションの固定資産税の評価の見直しという話ですが、結局下の階と高層階の差は10%程度で決着しそうです。

1階と40階で10%程度の差しかないのであれば、まだまだ相続税対策として有効的ですね。

もともと新築マンションの固定資産税評価額はタワーマンションに限らず低めに設定されています。

というよりも、マンションの場合は土地の持ち分割合が小さいため建物の評価額が大半を占めています。

実勢価格からすると半値ほどになっているのですが、タワーの高層階となると実勢価格の3割、高くても4割までに下がっていますから節税効果としては抜群なのですよね。

この傾向は高層階になればなるほど顕著なので、高層階は建築計画段階で富裕層に人気でした。

その動きがどうなってしまうのかと少し心配していましたが、今回の政府案によると10%程度の差で決着しそうなので今後のタワーマンションの売れ行きを左右するほどでもなくなりそうです。

結局、いろいろな富裕層を中心に議論されています。

もちろん議論する議員さんたちももれなく富裕層ですから当然です。

お金を持っている人たちはどんどん節税でき、お金のない人たちは消費税、所得税、社会保険料などで搾取されていっています。

格差社会と言われていますが、今後もっともっと格差は広がっていくのではないでしょうか?

富裕層まで行かなくていいのですが、せめて貧困層には落ちたくないところです。

一般的な思考回路として、

1.まず、安定した収入を確保する。(就職、正社員として雇用される)

2.次に収入を向上させる。(お金を稼ぐ)

3.お金を稼げるようになれば、その収入を維持したくなります。

4.継続して高収入が確保できるようになれば資産が増えていきます。

5.そうなれば、今度はその資産を維持しようとします。

6.自分の代での資産を維持できたあとは、後世(子どもや配偶者など)に残そうとします。

その後世に残そうとすることが、今回のタワーマンションを使っての節税であったり、相続税対策でアパート建築という風につながっていくわけですね。

そう考えると自分はまだ2の段階ですね。

恥ずかしい・・・


上には上がいるものです。

私はタワーマンションには住んでいますが、決して節税対策でもなんでもなく、ただただ自分自身ののモチベーションアップのために購入しました。

その時は独身で、何のために自分が仕事を頑張っていくのかわかっていない時期でしたから、これからも頑張り続けるぞという意味合いで購入しました。

なんか成功の象徴のイメージでしたから。

実際に住んでみると、たしかにエントランスからしてほかのマンションと違いますし、セキュリティを含め、住んでいることにとても満足感を覚えます。

でも、家族ができ、子どもができればその満足感は違う方向へと向かっていきます。

見栄えや体裁ではなく、真実の幸福を求めていくようになります。

まぁ真実の幸福がまだ何かさえ分かってはいないのですが・・・

お金があれば幸せなのか?

そういうわけでもないですよね。

実際に相続の件でもめている人たちを仕事柄よく見ます。

何億、何十億の資産を分けるのにもめている人から、生まれ育った実家を分けることでさえ揉めているケースもあります。

実際に相続争いで裁判になっているケースでも1,000万円以下の争いが約3割、5,000万円以下までで3/4、5,000万円以上は1/4しかないそうです。

1,000万円以下の場合は今の生活費のために必死なんでしょう。

そうはなりたくないですし、故人もそんなことを望んでいるわけがありません。

死ぬ前にきっちりとどう分けるかを遺族に示してあげることが大切です。

ただ自分の死期なんて誰にも分りませんよね。

なので、生前に誰かにきちんと相談しておくことが大切です。

でも相談するとなると自分の総資産をすべて開示しなくてはいけません。

自分の家族に対しての資産配分の話ですから、当事者の家族に相談することもちょっとという人は多いでしょうし、他人に相談するのはもっと・・・

こういうケースがほとんどなので、誰にも相談しないまま死んじゃった。

残された遺族の間で相続争いが・・・

こういうことなんですよね。

この場合、いったん配偶者にすべて移してしまえばその時点での相続税は軽減できます。

配偶者控除というものがありますので、課税対象価額で1億6千万円までは非課税です。

課税対象価額ですから、不動産の場合は土地は路線価で、建物は固定資産税評価額で判断します。

ここでタワーマンションの節税が有効になってくるわけですね。

時価1億円のマンションが相続税対象の場合、現金1億円ならそのまま、不動産なら3,000万円、4,000万円の評価となります。

相続が終了して、現金化してしまえば資産は元通りです。

しかも、相続が始まる前、相続が完了するまでの期間の家賃収入も発生します。

なので、一時期ブームのように資産家さんたちにタワーマンションは売れました。

今でもその流れは継続しています。

その流れに今回一石を投じるのかという話でしたが、結局以前より多少うま味は少なくはなったけどまだ使える範囲だよねということでしょうかね。

そんなお金の使い方をしてみたいー。

欲しいものを買うのではなく、使わなければいけないから買わなければ。

うっ、うらやましい・・・

資産家さんは資産家さんで私には到底理解できない悩みはあるのでしょうね。

そうでなければ何かイヤです。(笑)

相続の件は今回軽く触れてしまいましたが、実際にはこんな単純ではありません。

先ほどの配偶者に全部相続させてしまえばという話も、実際には二次相続が必ず発生しますから、その時に余分な相続税が発生することもあります。

なので、今回の話を鵜吞みにして奥さまに全額相続。あとで困ったなんてことになってもしらないですからね・・・

必ずそうする前にご相談くださいね。

ちなみに一時期相続のことについて猛勉強しましたから、それなりの知識は持ち合わせているつもりです。

また機会があればこのブログで相続税を詳しく解説しますね。

ご要望があればですが。

というよりも、最近ネタに少し困っているのでアリかもしれませんね。

またご期待ください。