『こどもたちに不動産を残してあげたくて。』
『自分が死んだ後もメシが食えるように。』

こう考えて収益用不動産を購入する方、遊休地にアパートを建てる方がいます。

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『お子さんたちの将来のことまで考えて、すごいですねー。』

なんですが・・・

本当に残してあげないといけないこと、それはあなたが築いてきた資産の作り方・守り方ではないでしょうか?

うちのお客様でご相談に来られる際、お子さんを同席させる方がいます。

これって私が言おうとしていることを実践できている方です。

物事の考え方、不動産屋さんとの接し方、話し方、そして契約、融資までの流れ。

『こどもを同席させていいですか?』
もちろん二つ返事でオッケーです。

家賃を生む収益物件を残してあげたとしても、その運用の仕方、不動産屋との付き合いの仕方、銀行との付き合い方、内装業者や工事業者との付き合いの仕方、全てを教えてあげないと同じように運営していくことはできません。

金融機関への融資が残っている状態で引き継ぐ。
大概はそうなるでしょう。
相続税のことまで考えると多少借金も作っていた方がいいこともありますしね。

でも、そうなると益々しっかりとした経営力が必要になってくるわけです。

同じ物件を所有したとしても、所有する人によって任せる管理会社も変わるでしょうし、そもそもセンスが違う。

銀行の付き合い方もそうです。
銀行は支店長が変われば支店の方針もガラっと変わることもあります。

前の支店長が次の支店長に
『◯◯さんは大事なお客様だから。よろしくお願いしますよ。』
こう引き継いでくれる人物でいないといけません。

それもこれも培ってきた実績と、人柄も影響してきます。

どうやって資産を残してあげれるかも大事ですが、どんな人格に育てるかも重要ですよね。

不動産を活用して資産を形成していくためには融資は欠かすことができませんし、融資を引き出すためには銀行とのお付き合いは必要です。

お付き合いが大切なのは銀行だけでなく、不動産会社とも、そして内装工事業者さんとも同じです。

会社を後継者に引き継ぐときに、当然ながら業務を教え込み関係取引先とも引き合わせてから引渡しますよね?
不動産の場合、そういう考えた方になっている人が少ないせいか、
『おれもう引退するから息子に全部任せようかと思って。』
こんなことが突然起こります。

体調が悪くなってそのまま入院した、急病で突然お亡くなりになった、こういうケースなら仕方ない一面もあるのですが、それでもそういった事態に備えて準備しておくべきです。

よく代替わりした際に、お父さんと息子さんの考え方が全然違う、こういうことがあります。

付き合いしていた業者さんからすると戸惑い困惑します。
『前の家主さんのときはやりやすかったのにな。』
このやりやすいというのが、不動産業者にいいようにされていたのか、いいお付き合いができていたのかは分かりません。

前者なら困惑されたついでに、違う業者に切り替えてしまうのも一つの手ですし、後者なら同じようなお付き合いができる業者さんを自らの手で探す必要が生じます。

満室経営をしていくために、また満室経営に近付けるためには周りの人の協力は必要です。

私みたいな不動産屋でも客付けに他社の力は借りますし、周りの業者から総スカン喰らえば満室経営なんて夢の夢です。

不動産という資産をこどもに遺してあげれるということは、その人が自分の人生で何かをやり遂げれたという人だと思います。

例え親から受け継いだ土地や資産があったとしても、守り抜けたということも一つの才能です。
でも、こどもたちが同じように資産を形成したり与えられたものを守り抜けるかというとまた別問題です。

その教育をしてあげないと、せっかく築き上げた資産も無に終わってしまいます。

不動産経営も一般企業の経営も何も変わりありません。

任せれる優秀な社員がいるか、何もしないで家賃という対価を生み出してくれる物件なのか、ただそれだけの話です。

一般企業なら、他がマネできない技術や特許、仕入れルートがあれば代替わりしても同じように経営できるかもしれませんが、不動産経営は誰でもマネができ、誰でも同じように仕入れができるビジネスです。

なので簡単に参入はできますが、他と差別化することが容易くはないのですよね。

どこで差を付けるかというと、情報とちょっとしたテクニックです。

優秀な管理会社と提携していればある程度は補えるのでしょうが、近隣の物件のオーナーさんにも同じようなことを提案していきますので、結局競争に巻き込まれていくわけです。

自らの力で新しいことを企画し現実化していく。

そんな力が必要なのがこれからの賃貸業です。

そのためには先代のときよりも勤勉であらなければならず、人付き合いも必要になってきますよね?

なので、一緒に勉強して、一緒に銀行を開拓して、賃貸経営を学んだ上に事業継承。

これが理想的な形ではないでしょうか?

そんな勉強がしたい、そんな勉強をさせたいという方ぜひご相談ください。

一緒に学んでいきましょう。

またみなさまのご相談お待ちしております。

民泊施設の開業が終わればセミナーも開催しますので、そちらもご期待ください。

それではまた。