こんなニュースが。

自民党プロジェクトチームが70歳まで働けるような社会にするべきだという会議を開いているそうな。

『えっ。いつまで働かせるつもりなの?』

65歳が高齢者という一つの指標があり、高齢者の数も65歳を基準に発表されています。
でも最近の65歳と言えばまだまだ元気ですから、この年齢で高齢者と呼ぶことは私にも少し抵抗があります。
最近知り合った不動産会社の社長は74歳だそうで、元気に飲み会に参加しています。
65歳どころか、70歳を超えても、元気な方は元気です。
まだまだ何かを吸収しようと、開かれた飲み会に参加してくるのですから頭が下がります。

自由意志で何歳になっても現役で働くというのは立派なことですし、それを妨げるような社会であってはいけないとは思います。

でも、70歳を超えても当たり前のように働かなくてはいけないという風潮を作るのには反対です。

労働という観点から言うと、生産人口というものがあります。
労働者の中核をなすという分布ですが、この生産人口は15歳から64歳となっています。

これもおかしな話ですよね?
今の日本で15歳から働いている人数がどれくらいの割合あるのでしょう?
大学進学が当たり前になっているこの世の中では、23歳からが実質の生産人口です。

働き手を増やすために女性の雇用機会を増やそうとか、定年退職後の雇用機会を増やそう、定年退職の年齢を伸ばそうとかいろいろな試みを行なっておりますが、これは結局年金システムの破綻を意味しているということなのでしょうか?

平均寿命が伸びているとは言っているものの、男性の健康寿命は70歳とも言われています。

つまり健康の間は働き続けろと?

『うーん。嫌な世の中だ。』

若い時は、老後どうやってゆっくりと過ごそうか?
早い時期にリタイアして、老後生活を楽しもうとか考えていたのに、今ではどうやって老後を生活していく資金を貯めようか、そんなことを考えなくてはいけない世の中になっています。

デフレの今、ファッションも食事も、リーズナブルで満足のいくものが手に入ります。
贅沢しなければ生きていける世の中かもしれません。
でも老後って、人生の中のボーナスステージであるべきだと思っていました。

一生懸命頑張って仕事をして、または子育てをして、ようやく全てのことが落ち着き、ゆっくりとできる時間なのだと。

長寿がもてはやされ(金さん銀さんのおばあちゃんたちもいましたね)ていた時期が終わり、高齢者のニュースと言えば、高齢者が運転する交通事故のニュースや、そのニュースを受け免許証を返還しろだとか、若年層が何人で何人の高齢者を支えるだとか、そんな高齢者にとってまるで邪魔者扱いするようなニュース報道ばかりが目立ちます。

昔は『おばあちゃんの知恵』だとか、若者が知らないことを知っているご老人の方の話を聞きたがる若者も少なくはありませんでした。

でも、今の時代はネットであらゆる情報を集めることができます。

だからといって、これって悲しいことですよね。
人はみんな例外なく衰えます。
年を取っていきます。

自分もいつかそうなるのです。

お年寄りを邪険に扱うものは、自分にも必ず降りかかってきます。

今の高齢者やこれから数年の高齢者を不遇な扱いにしたところで、自分が高齢者になったときに制度がよくなっていることなどあり得ません。
健康保険の自己負担割合も高くなりました。
保険料もアップしています。
年金の保険料も上昇するしていくでしょう。

それでも年金を受給できないかもしれない私たち世代の人たちは、やはりバリバリと働けるうちに貯えておく必要があります。
老後も稼ぎ続けてくれる何かの収入を作っておく必要があります。

あと何年バリバリと働けるか分かりませんが、とりあえず頑張りますか。

自分のため、家族のため、世のため人のため、日本のために。

最後に少し話が大きくなりましたが、頑張って働いてたくさん納税すれば日本のためになりますからね。(笑)

たくさん納税できるためにはみなさまのお力が必要です。

ということで、不動産のご購入、ご売却のご依頼は株式会社ライフコンサルティングまでお願いしますね。